赤い星 妖怪学園Y 〜N遭〜

作戦 ページ39

「ええっ！
ジンペイくん、またもや学園の不思議を解決したのー！？」

教室にコマくんの声が響く。

「わーー！」
「すごーい！！」

女子たちが口々にジンペイを誉める。

「流石YSPクラブのエース！」

『お手柄だったぜ！！』

「顔もかっこいいし運動も得意だし、ほんとジンペイくんには憧れちゃうなー！」

「ねえみんな、ジンペイくんのファンクラブ作らない？」
「いいね！」

「これからのY学園をしょって立つ人間はジンペイくん以外いないよ！」


これは作戦である。

マタロウ考案で、人気者がゲスにされているということなので、ジンペイを人気者に仕立て上げて犯人を釣ろうという作戦だ。




女子たちにチヤホヤされるジンペイ。



それを見て、何処かモヤモヤするが、見ないフリ、見ないフリ。









あれ、何でだろう。


心、痛。









突然、マタロウが教室を出た。

ついに、ゲスノートの所有者が動き出したようだ。





しばらくした後、教室の外から、「否、バウアー！！」と聞こえてきたので、みんなに合図し、教室を出た。




追い駆けっこの始まりだ。

予想外なゲス→←不協和音

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