赤い星 妖怪学園Y 〜N遭〜

ゲスが一匹 ページ34

No side


次の日の体育、サッカーの時間。

女子の黄色い声が飛び交う中、ボールをドリブルするジンペイは、相手ゴールにシュートを入れようとする。

しかし、相手チームにいるサッカー部のエースストライカー、坂田ハヤトによってボールは奪われ、逆にゴールを決められてしまった。

「…動けなかった…」

「流石サッカー部のエースストライカー坂田くん…」

『おーーいキーパーもっと頑張れよなー！』

「いや無理でしょ！！」

『うん知ってたー』

「ひどい！！」

観戦するAはどこか楽しそうだ。

転んだジンペイの元に歩いてくるのは先ほどのストライカー。

「寺刃くん、大丈夫？」

『紳士だなー坂田くん。
かっけえ』

試合は第二ラウンドへ。

ジンペイが持つボールをまたもや奪おうと立ちはだかる坂田。

しかし今度はジンペイがボールを守り切るが…



『なんでそうなる！？』



いつの間にかズボンが脱げ、ケロピのパンツが丸出しに。


「ゲースゲスゲスゲスゲス。
頂いたでゲス」

ゲスゲス笑う坂田の手の中にはジンペイのズボン。

「ボールじゃなくてズボン取られてる！！」

『ほう、ギャグに走るとは、彼もまた面白い一面があったもんだ』

「いや何感心してんの！？！？」

「俺のズボン返せえええ！！」

飛びかかるジンペイをボールのようにリフティングし、なぜかそのままゴールに蹴り飛ばす坂田。

その豹変ぶりに周りのみんなは沈黙した。

『ははっ、傑作だわwwwww』

「大爆笑してる！！！」

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