赤い星 妖怪学園Y 〜N遭〜

急げ ページ29

A side


『フブキちゃんおめでとー！！』

さっきのことはさも気にしていないかように、いつも通りに振る舞う。

「ありがとう！！
私が妖怪HEROに…！！」

目をキラキラさせて、貰ったばかりのウォッチを眺めるフブキちゃん。

あれ、そういえば私の制服は？

『…制服どこやったっけ？』

「それなら僕が持ってたよ！」

コマくんが畳んだ制服を私に差し出した。

いつの間に畳んだんだ。

しかも綺麗だなおい。

『回収してくれたのか！！
てきとーに投げたから何処いったのか心配してたんだよ！！
ありがと！！』

制服を受け取り、袖を通す。


あれ、何か忘れてね？


…







『あ、授業始まるくない？』









「「「「…おわああああそうだった！！」」」」







急げ急げ！！！

遅刻になるぞ！！

つかもうしてる！！！



こういう時に時間戻してくれよー！！

☆作者から→←新HERO誕生

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す