Child 21 ページ3
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潤「母さん…なんでっ…死んじゃったんだよっ…」
なぜ天国にいる母親がここにいるんだ…？
母「今…お母さんは天国で暮らしてるの」
母親は小さな声で話す。
母「でもね…天国には誰もいないのよ。みんな周りは知らない人ばっかりで。お母さんとっても寂しいの」
潤「…」
母「でね…お母さん考えたんだけどね、潤…」
表情のない母親は潤くんにジリジリと近寄る。
潤くんは後ずさった。
母「ねぇ潤…来て…お願い…お母さんと天国に…」
身の毛もよだつような言葉を発する潤くんの母親。
潤「来るな…来るな母さん…俺は行かねぇよ…！」
母「死んで…死になさい潤…お母さんにこれ以上寂しい思いさせないで…」
翔「危ねっ！」
母親の両手は、潤くんの首に伸びた。
僕らはてっきり、首をしめるものだと思った。
しかし
母「ごめんなさい…。死んじゃってごめんなさい潤」
その母親の伸びた両手は優しく潤くんの体を包み込み、それまで表情がまったくなかった母親の目から、とても優しい涙が溢れていた。
雅「…ぐすっ…」
相葉くんがそれを見て涙を流している。
そしてそのあと、潤くんは小さな呻き声をあげ、トサッと雪の上に倒れた。
和「潤くん!?」
母「ゆっくりおやすみなさい…つらい思いをさせてしまって本当にごめんね…」
潤くんの頭をなでて、その母親は消えてしまった。
同時に潤くんはむくっと起き上がり、目をこすった。
そして、辺りを見渡してから大声で泣き始めた。
翔「おそらく現実に戻ったんだよ。さ、早く潤くん連れて家に帰ろう。話しはそれからゆっくりしようよ」
和「うん…」
翔ちゃんは潤くんの頭をポンポンしてからおぶり、みんなで家まで歩いた。
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続く (更新停止中)
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作者名：natchan | 作成日時：2013年6月22日 14時
