かのじょ9 ページ13
*
最初の印象は、”絶対性格悪い“だった。容姿が良くて頭も良くて運動もできて。自分の才能に自惚れてる奴だと思ってた。
そんな印象が変わったのは、高校2年の冬だ。
教室の窓が風でガタガタと音を鳴らし、暖房のかかっていない教室は息を吐くと白くなる。
寒さに耐えながら委員の仕事を少しずつ終わらしていく。絶対あいつ俺に任せて遊びに行ったわ。
俺と同じ委員のあいつの顔を思い浮かべて、想像の中で殺す()
カイロを持っていない今、冷たい手を擦り合わせ熱を作ることしかできない。くそッ!なぜあの時カイロを破ってしまったんだ俺!!←
脳内でふざけながら手を動かすが、一向に終わる気配のない仕事。え、嘘やろ。寒え死ぬぞ。
『やばい、わすれも………あ』
「……あ?」
扉の開く音とともに、俺の毛嫌いしている奴が現れた。わかりやすく顔を歪めると、そいつは苦笑いをして俺の方に椅子を向けて話しかけてきた。
『好きなもんとかあります?』
なにこいつ。
*
『へぇ〜、ゲーム好きなんやなぁ……』
「そうやけど、何?馬鹿にするんやったら聞くのやめろよ」
『え?いや、別にそんなんしようとしてませんよ!』
とりあえず答えて相手に聞こえるくらいのため息をこぼす。
こいつに関わっていたら終わらない。
マシンガントーク(?)を始めたそいつを無視し、作業に集中する。
『私もゲームするからなぁ……』
「………」
『ほら、なんか弾幕ごっこ……じゃなくて東方projectのゲームとかしたり。あと、PUBGとかしたり…』
「……………PUBGやってんの?」
『え?うん』
話し合おう。そして語り合おうか。
ペンを置いて相手を見た。
*
「最高何キルした?」
『えっと………10……3?4?くらい』
「まじか、一キル差で負けた……」
『へっwww雑魚がwww』
「絶対殺す」
なぜ毛嫌いしていた奴とこんなに仲良くなれたのだろうか。最初の印象と全く違うそいつ…Aを見て自然と溢れる笑みを手で隠した。
_________
「他のやつに言ったら絶対許さんからな」
ゾムさんに釘を刺され、お会計(割り勘)をして家に帰った。
わかりましたゾムさん!!絶対に言わんから!!と心に決めた。
後日
「ゾムお前、俺のAに告白して振られたらしいなぁ!!はっはっは!!」
「…………」
「ご、ごめんなさぁぁぁ……い」
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途中から雑。
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15milk - あ、やばい、これはやばい…夢主もコネシマも((可愛すぎかよ!!!!))[語彙力は旅に出ています]作者様更新頑張ってください!! (2018年9月9日 23時) (レス) id: 6f9cae001a (このIDを非表示/違反報告)
そうまさ** - 夕張メロン(+ロボロ推し隊長はバナナさん» 二巻と三巻を買うんじゃ……(洗脳)ありがとうございます! (2018年8月27日 0時) (レス) id: 4ca12702d8 (このIDを非表示/違反報告)
夕張メロン(+ロボロ推し隊長はバナナ(プロフ) - いやぁ、私まず異世界の主役は我々だの2巻買えてないです( 'ω' )あ、更新頑張ってください!! (2018年8月25日 5時) (レス) id: ddde3ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
そうまさ** - わにさん» あぁぁぁぁぁ…見にきてくださりありがとうございますぅぅぅ!ピポピポ言いながら土下座しますね!(土下座) (2018年7月31日 23時) (レス) id: 45b2f27630 (このIDを非表示/違反報告)
わに - ほんとに可愛い、、、何もかもが可愛すぎる。めっちゃ癒されます、、、ありがとうございます、、、 (2018年7月29日 10時) (レス) id: 32366547ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そうまさ** | 作成日時:2018年5月25日 23時