不安な夜。 ページ5
.
あの後、福山さんが今度は本当に呼んでくれた警察の方達が来てこれでもかってくらい話を聞かれた。正直、私は動揺で上手く話せる状態じゃなかったので殆どは福山さんが説明してくれた。
警察「Aさんは今日はこのままこちらで?」
「あっ...全然考えてなかった。ちょっと待って下さい、マネージャーにも連絡します。」
私のマネージャーのみよさんは私より一回り歳上のお姉様(オバサン扱いすると凄い怒る)で、男の子3人のお母さんである。
もうすぐ夜も明けてくるんじゃないかというこの時間に連絡がつくか分からなかったがとりあえず電話をかけてみる。
ーー♪ーー♪ーー
み「はい。どーした?」
「あっみよ姉こんな時間に申し訳ないです。あのそれがですね...」
今日の収録終わりからの流れをざっと説明する。
み「Aは大丈夫なの?怪我とかしてない?」
「私は大丈夫です!福山さんも居てくれたし。」
み「そう、良かった。それで今日この後と今後の事よね。ちょっと福山さんに代わって貰える?」
「あ、はい。代わりますね。」
福「代わりました福山です。お疲れ様です。....はい。....はい。いえ、大丈夫だと思います、部屋は沢山ありますし皆顔見知りですし。Aがいいのであればその方が安心だと思いますね。わかりました、お疲れ様です。」
少し話し込んだ後に返された携帯の通話は既に終了していた。
「あれっ、みよ姉なんて言ってました?」
福山さんに尋ねると既に福山さんは隣には居なくなっていて、警察の方になにやら説明していた。
なにか話しがまとまったのか、ある程度の現場検証的なものも終えた警察は捜査に進展があり次第ご連絡します。と言って出ていった。
「福山さん、結局どうなったんでしょうか?」
福「Aはとりあえずこれから俺達の家に来てもらうって事になった。」
「....ん?」
福「今日は急だからとりあえず必要最低限の物だけ持って荷物は後日皆で取りにくればいいよ。あと、警察には一応Aはみよさんのとこに泊まるって言ってある。あの家のこと公にはしてないから何処から噂って広まるかわかんないし。」
「ちょっ、ちょっと待って下さい!私は福山さんの家に行くんですか?いや、俺達?達ってなんですか?!」
福「あれ?言ってなかったっけ?俺、今シェアハウスに住んでるんだよね。」
.
16人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ごろぴか | 作成日時:2018年10月3日 3時