【BTS】先生、治してくれる？

#コンディション低下【YG】 ページ48

【ﾕﾝｷﾞside】





ﾕﾝｷﾞ「何だ、この数値…」



ﾅﾑｼﾞｭﾝ「炎症反応が高いんだよ、熱はこれが原因かな。」



ﾕﾝｷﾞ「良くないな、この状況。」








夕方、Aの採血結果に目を通す。


やけに高い炎症反応の数値と
心臓へ負担がかかると上昇する数値も高い。


最近、免疫力が落ちてたのは確かだ…
それが原因で熱が出たんだろう。








ﾅﾑｼﾞｭﾝ「一日でも早く落ち着かせないと…
　 今の状態より悪化すれば、発作が起きる可能性が大きくなる。」



ﾕﾝｷﾞ「とりあえず輸液とは別に点滴始めよう。
　 食事は…あの感じだと無理だよな？」



ﾅﾑｼﾞｭﾝ「多分無理なんじゃないかな…
　 水分は何とか少量ずつなら経口摂取してるけど。」



ﾕﾝｷﾞ「ダメ元で栄養補助飲料でも飲ませるか…
　 それで水分と少しの栄養は摂取出来るだろ。」



ﾅﾑｼﾞｭﾝ「解熱剤の指示も出しとくよ、まだ上がりそうだから。」



ﾕﾝｷﾞ「そうだな。」



ﾅﾑｼﾞｭﾝ「一応すぐ投与出来るように酸素と…他に何かある？」



ﾕﾝｷﾞ「明日心エコーの予約入れといて、一回確認しておく。」



ﾅﾑｼﾞｭﾝ「了解。」









免疫力も落ちて熱が高いと
体力が一気に奪われてコンディションは最悪になる。


ただでさえ正常に機能してないAの心臓には
それだけで色んな危険が伴う。







．









Ns「ユンギ先生、少し良いですか？」



ﾕﾝｷﾞ「どうした？」



Ns「今Aちゃんの様子見に行ったら泣いてて…
すみません、まだ夕食後の検温出来てないのでまた後で、」



ﾕﾝｷﾞ「いいよ、俺も様子見に行くから。」









夜、そろそろ帰ろうか悩んでいた時
夜勤の看護師が少し困った様子で報告に来た。


さすがにスルーして帰れる内容じゃない…









ﾕﾝｷﾞ「A、」



A「…ｸﾞｽｯ…っ、」



ﾕﾝｷﾞ「どうした、なんで泣いてんだよ。」



A「っ…んぐっ…」



ﾕﾝｷﾞ「そんなに泣いたら苦しくなるぞ。」









夕食はもちろん食べてないし、点滴も増えて…
そんな状態で迎える夜が不安なんだろう。


大人でさえ、ただ風邪を引いただけでも心細くなるし
意味もなく心が不安定になるもんだ。

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