･最初で最後のコトバ【JN】 ページ8
【ｼﾞﾝside】
A「良いんですか？このままで…」
ｼﾞﾝ「良いよ、今日はｿｱのこと独り占めするから。
それに…この寝顔、目に焼き付けておきたいし。」
A「そうですね…」
ｼﾞﾝ「この世界にはさ、ずっと続くものなんて無いんだね。
良いことも悪いことも…いつか必ず終わりが来る。」
A「どうしたんですか？急に。」
ｼﾞﾝ「どうしたんだろうね、酔ってるのかも。」
今日は、俺のベッドで眠ってしまったｿｱ。
プレゼントしたぬいぐるみを抱いて眠る姿を
Aちゃんと二人、眺めていた。
A「じゃあ、私そろそろ部屋に戻ります。
ｿｱちゃんのことお願いしますね。」
ｼﾞﾝ「待って。」
A「どう…したんですか？」
部屋を出ようと俺の横を通り過ぎる腕を掴んだ。
そして、引き出しから小さな箱を取り出す…
ｼﾞﾝ「これ、どうしても渡したくて。」
A「…っ、ｼﾞﾝさん、」
ｼﾞﾝ「分かってる。こんな物を渡しても、鎖になるだけだって…
これ以上先へ進んじゃいけないって分かってるんだけど…」
A「…鎖なんかじゃないですよ、私にとっては大切な宝物です。縛られるんじゃなくて、しっかりと前を向くための力になります。」
ｼﾞﾝ「なら、受け取ってくれる？」
A「もちろん、喜んで。開けてもいいですか？」
ｼﾞﾝ「うん、気に入ってもらえるといいんだけど。」
A「わっ…素敵なネックレス…」
目を輝かせる姿を見てほっとした。
受け取ってくれただけでも嬉しいのに…
A「ｼﾞﾝさん…」
ｼﾞﾝ「何？」
A「アーティストとかファンとしてじゃなくて…
ひとりの人間として、ｼﾞﾝさんに出逢えて良かった。」
ｼﾞﾝ「…っ、」
A「正直…最初は少し苦手だったけど…
それでも今は…自分でも驚くほど、ｼﾞﾝさんが好きです。」
ｼﾞﾝ「…やっぱり卑怯だ。」
A「え？…あ、ちょ…」
もう、気持ちなんか抑えきれなくて
隣でｿｱが寝ている事なんかお構い無しに抱き締めた…
ｼﾞﾝ「なんで先に言っちゃうの…好きだ、って。」
A「だったらｼﾞﾝさんも言ってくださいよ。」
ｼﾞﾝ「…やだね、俺は“好き”じゃないから。」
A「え？まさか、拗ねたんですか？」
ｼﾞﾝ「違うよ…俺は、」
＿＿＿愛してる。
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k.n(プロフ) - 久しぶりに読み直しましたが、やはりとっても素敵な絆ストーリーで大好きです。ペン卒されたとのことですが、この作品は消さずにとっておいて頂けたら幸いです。 (2023年3月10日 17時) (
レス) id: 1a3cfb96cd (このIDを非表示/違反報告)
鵜飼 - すっごく感動しました (2022年2月5日 23時) (レス) @page35 id: 57a295bc52 (このIDを非表示/違反報告)
xts9cp5sUjUGJbj(プロフ) - 今まで私が読んだ話の中で1番、絆の感動的なストーリーの中にほんのり甘い恋愛があって、甘すぎなくてとても読みやすくまさにどストライクなお話でした！！作者様が描くジンくん超好みです、ありがとうございます(?)番外編など気長に待ちながらこれからも応援してます！ (2021年9月28日 3時) (レス) id: a176559be4 (このIDを非表示/違反報告)
k.n(プロフ) - 何度読み返しても素敵なストーリーで、メンバーとの絆を感じます。それぞれの動きが『その人らしい』雰囲気で、恋愛恋愛してない感じが最後のジン君とのやりとりにグッときます。番外編気長に待ってます！ (2021年1月19日 15時) (レス) id: 1a3cfb96cd (このIDを非表示/違反報告)
Ako(プロフ) - 一夜で完結まで読み終えました。本当に本当にほーんとに面白かったです！！！！！！感動と悲しい気持ちとでわんわん泣きました笑続編とまではいかなくても番外編みたいなのをできたら作って欲しいです！！ジンくんとの恋仲でもみんなの日常的なものでも！！！ (2020年12月5日 7時) (レス) id: 1395fa2c8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ORI
| 作成日時：2020年5月17日 18時
