Horizon / S (ページ8)

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8 )人それぞれさ、だろう? ページ8

大「ヤス、…。」

安「嬉しいから、やで? 泣けるのは。

ホンマ、Aが…っ、いいなら…。」

大「無理せんでええ、本音違うやろ?」

大倉の言葉にどこか打たれた、気がして

・

安「…応援出来へんよ、ずっと俺…好きやったのに…、

一番近くにいたのは、俺やのに…!」

・

本音が次々と溢れだした。

大「全部吐き出して、落ち着けや…。」

わんわんと、泣きじゃくる子供をあやすように

゛大丈夫、大丈夫゛と背中をさすってくれた。

・

・

そのまんま、昼休みは終わり
こんな状態で戻れるはずもなく。

俺と大倉は授業をさぼった。

・

安「ごめんな、大倉。巻き込んだりして、。」

大「気にすんなって、少しは落ち着いたか?」

安「おん、おかげ様でな。」

大「んなら良かったわ。」

・

泣いた後の顔に伝わる風は
より冷たく感じて

安「…冷たいなぁ、俺の心みたいに、」

空見上げてつぶやいた。