寄せ集めの僕ら。 (ページ10)

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7話ページ10

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O side

｢しょーくん、お疲れ。｣

｢あ、さとしくん…そっちこそお疲れ様｣

ちびっ子3人組を寝かしつけた後が、俺達の休息の時間。しょーくんは、勉強の時間で終わらなかった課題と予習をしてる。
偉いな、さすが学年トップ。真面目な上に弟たちの面倒もみちゃうんだから、もう頭が上がらない。

労いのコーヒーを淹れてやったら、嬉しそうにニコッと笑った。
今みたいな笑顔、すげー好き。

｢さとしくんありがとね、あいつら寝かしつけてくれて｣

｢あんなのヨユーよ、絵本読んでやれば1発｣

｢絵本て…もう小学生よ？｣

｢意外とあーいうの好きなんだよ。まだまだおこちゃま｣

あいつらは、しょーくんの前では大人びたいのか、絵本とか子供っぽいものを封印する。まあバレてんだけどね(笑)
まさきは絵本が大好きだし、かずはちっちゃい頃から使っていたブランケットが手放せない。じゅんなんか、ぬいぐるみをずっと収集している。

反抗期とかきたらどーすんだろな…しょーくんめちゃくちゃ凹みそう。…あ、凹んでるしょーくん可愛いかも。見たいな。

｢…何にやけてんの、怖っ｣

｢ひでえな、可愛いだろうが｣

兄に向かって失礼なことを口走るしょーくんにこしょこしょのお仕置き。ったく、兄ちゃんなめんじゃねえぞ？
ギブギブ！なんてけらけら笑っているしょーくんに、不覚にもきゅんとする。

しょーくんのことは好きだよ、もちろん、弟として。それ以上の何ものでも、ないけど。