寄せ集めの僕ら。 (ページ5)

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3話ページ5

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｢ん…しょーさんおはよ｣

｢…おはよ｣

むくっと起きてあっという間に部屋を出るかずと、ぐずぐずと布団の中にこもるじゅん。双子なのにどうしてこうも違いがあるんだか(笑)

あ、この家族は血の繋がりがないって言ったけど、この2人は別。かずとじゅんは、血の繋がった双子なんだ。
2人の本当の両親は、俺やさとしくんと同じように事故で亡くなった。でも、当時の2人はまだ幼くて、よく覚えていないらしい。
引き取られたのはかずとじゅんが3歳…くらいの時かな？何もわからない2人を、俺達は優しく受け入れた。

父さんと母さんは、2人が引き取られたこと、他の兄弟も引き取られてここにいる事をしっかりと伝えた。2人とも驚いていたらしいけど、それでも子供特有の柔軟さであっという間に受け入れた。

｢ほらじゅん、遅刻するよ。｣

｢うん…しょーくん起こして…｣

今年で小学１年生なのに、まだまだ甘えんぼなじゅん。顔も整っているから、将来が凄く楽しみ(笑)
じゅんの腕をぐいっと引っ張って起こせば、じゅんは目を擦りながらダイニングに下りていった。

…とまあ、これが俺達兄弟。言ってしまえば寄せ集めの兄弟だ。それでも俺達は本当の兄弟みたいに仲良くしてたし、それがこれからもずっと続いていくんだろう。

本当に、幸せな毎日だ。