キモチ (ページ15)

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『は？なにそれ
意味分かんねーんだけど』

本日2度目のあらんの家にお邪魔して
さっき起きたことを全て話した

キスされたこと

付き合えないって言われたこと

先に帰ってしまったこと

「しめの考えてることよく分かんない」

さっき泣きすぎたおかけで
今は冷静に話ができる自分がいる

『考えもなにもさ、
まずAのこと考えてなさすぎじゃん』

「男ってそういうもんなの？」

『え？何のこと？』

「利用すればいいじゃん、わたしのこと」

『は？』

「しめがわたしの気持ちに気付いてたかは、
分かんない。でもさ、付き合えないとか
言わずに、わたしのこと利用すれば
よかったのに、って思っちゃう
わたし、キス否定しなかったんだよ？」

近くに置いてあったペンギンのぬいぐるみを
抱きしめながら話を続けた

「付き合うだけ付き合って、
そういうことして、
すぐ捨てればよかったのに」

『A、それまじで言ってんの？』

「だって好きだもん、しめのこと。
あんなこと言われても好きなんだもん」

『…』

あらんが困った顔をしているのは
見なくても分かる

でも今のわたしは落ち着いてはいるけど
どこか動揺してていつもと違うはず

『…そんな責めるなよ、自分のこと』

「あらんだって、そうでしょ？」

『は？』

「わたしとずっと一緒にいて。
全然手出してこないのは
わたしに魅力がないからでしょ？」

『いや、まじで何言ってんの』

自分でもおかしなこと言ってるのは
分かってる

分かってるけど

「ほら、答えられないじゃん」

『まじ、ふざけんなよ』

あらんは低い声でそう呟き、
ソファに座っていたわたしを
激しく押し倒した

わたしの目の前には、もうすぐで
近づいてしまいそうな顕○の顔

そしてわたしの肩を
少し強く手で掴んできた

「あらん…」