いろんな川村さん。(川村壱馬) (ページ44)

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"Aside"

この人の目を盗んで逃げないと、、

何をされるか分からない

「おせぇな、裕也のやつ」

そう言いながらまた近づいてきて

「先に始めちゃおっかな」

経験の無い私でも何をするのか一瞬で察した

それと同時に裕也くんが私に何をしようとしたのかもわかった

手足を縛られている訳ではないから自由に動くことはできる

だけど目の前のこの人への恐怖から足がすくんで動けなかった

「ちょっとだけ触らせてよ」

そう言って私の服に手をかけた

「、っ、、や、やめて、、」

小さな声でそう言うのが精一杯で、そんな声は聞こえないフリをされ肩まで服がずれ落ちた

そのとき部屋の電話がなり、男は舌打ちをして私から離れた

今しかない、、

バンっと扉を開けて走って階段を降りる

後ろから追いかけてくる声が聞こえてきてまた怖くなって息が荒くなる

それでも逃げないと、、

階段を降りた先の扉を思いっきり開いて外に飛び出した

「A！？」

「Aちゃん、、」

そこにいたのは驚いた顔をした壱馬くんと、残念そうな顔をした裕也くんだった