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日が完全に落ち、私達は船を停めた。
ペルセウスに戻る前に確認したいことがあるらしい。
『・・・。』
「寒いんですか？」
『え゛！！？』
突然声をかけてきた氷月くんに思わず後退る。
そんな私に氷月くんは眉間に皺を寄せた。
「失礼ですね、当然の反応だとは思いますが。」
『ぁ、ぇ、あごめ、ん・・・君から話しかけてくるとは思ってなかったから・・・。
えと、さ、寒くはないよ。ありがとう心配してくれて。』
「別に心配なんてしていません。医療担当の君が体調を崩されてしまえばこちらは詰みなので、体調管理はちゃんとしてくださいね。」
『う、うん・・・ただちょっと、悪寒がしたというか。』
「それは風邪なのでは？」
『そういうのじゃなくて・・・この感じは・・・うーん・・・。』
どちらかといえば、嫌な時に感じる・・・第六感？？
私の反応に首をかしげる氷月くん。
するとラボカーの方から眩しい光が放たれた。
「なに千空ちゃん、着くなりライトに・・・白い布？」
「そんなに夜に明かりをつけたら虫が寄ってくるぞ？」
「虫を呼び寄せてんだよ。
走光性ある虫の何が集まるかで付近にあるもんが読める。俺の読みが正しけりゃ・・・。」
千空くんが光に集まった虫を虫取り網で捕まえた。
捕まえた虫を確認すれば千空くんはにやりと笑った。
「ヨーロッパアワノメイガ、コーンが主食の蛾だ。」
『てことは、すぐ近くに大量のコーンがあるってことだね。』
皆が集まった蛾をみつめる。
「蝶か、美しいな・・・。」
「いや蛾よ？？」
「蝶も蛾も人が勝手に呼びわけてるだけだもん。妖しい綺麗さがあるね、誘蛾灯だ。」
美しい蛾。
それに皆が心を落ち着かせる中、私が感じていた悪寒がさらに強まった気がした。
『・・・、・・・コハクちゃん。』
「なんだ？」
『いや、コハクちゃんだけじゃない銀狼くんも金狼くんたちも・・・石神村の皆このタイプの蛾、見たことあるの？』
「？」
「ハ！たしかに言われてみれば初めて見るが、蛾の種類など気にしたこともないな。」
『・・・おかしいよ・・・。
この蛾は穀物や衣類を主食としてる。つまり人間が滅んでから共倒れで相当減っているはずなのに・・・なんでこの短時間でこんなに集まるの・・・？』
「確かに、ち〜と多すぎねえか、コーンの大規模農園でもあんのかよっつうくらい・・・。」
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西羽(プロフ) - 更新ありがとうございます！ ﾋｮが優しい…だと…？！(笑) 次回も楽しみにしてます♪ (2021年6月7日 16時) (
レス) id: 3a99c04527 (このIDを非表示/違反報告)
西羽(プロフ) - この作品がとても好きで、少しでも時間を見つけては読み進めて一気に読み終わっちゃいました！ 冗談や過言でなく最近の私の支えになってます、番外編もまた是非読みたいです。お忙しいかと思いますが応援してます、更新を楽しみにしてます。 (2021年6月1日 21時) (レス) id: 3a99c04527 (このIDを非表示/違反報告)
わわわわわ - この話面白くていつも読んでます！弥さんのペースで頑張って下さい！続き楽しみにしてます！ (2021年5月4日 20時) (レス) id: 9c9d4f1707 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - 続編おめでとうございます。スランプ‥‥私が言えたことじゃないですが、大変ですね‥‥どうか無理をせず、弥さんのペースで書いてください。応援しています！ (2021年4月25日 0時) (レス) id: 064c02c015 (このIDを非表示/違反報告)
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