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通信機のベルが大きく鳴った。
ルリちゃんからの時報だ。
「短波の信号で時報くらいならギリ届くね。」
「何時かがわかりゃ細けぇ秒数はそっから俺が数えりゃ済むからな。」
『そういえば人間カウント時計だったね、千空くん。』
「でも何時かがわかるとなんで船の場所がわかるのか、スイカにはわかんないんだよ・・・？？」
「だいじょうぶ、現代人の大人もイマイチわかってないから。」
と、スイカちゃん以外にもゲンくん含む大人たちも目を回して言った。
これは今後の航海のためにもあとでお勉強会開いた方がいいかな・・・。
六分儀で太陽の位置を確認していたカセキさんが報告する。
「お日さまが一番高いとこ来たよん。」
「ジャスト１２時だぜこの船は！」
その報告を受け、龍水くんが地球儀と分度器を用いて現在地を割り出す。
「東京との時差でヨコの位置、太陽の高さでタテの位置。はっはーなんともアナログな人力ＧＰＳだ・・・！！」
『この距離だと・・・アメリカまではあと３０日ってところかな。』
「おおおお！！」
「理屈はよくわからんが最後はわかったぞ！たしかにタテとヨコがわかれば場所はわかるなー！！」
「すごいんだよ科学の旅・・・。」
「ヤベー俺もガンバんねえと科学使いとしてよ！」
「お日様さえ見えてれば全部わかっちゃうんだよー！」
「あ゛ーこのまま晴天が続きゃ、アメリカ行きも順風満帆だ・・・！！」
『ぁ、私知ってる、これフラグ。』
そしてそのフラグは必ず成立してしまうのだ。
青い空、果てしなく青い海はみるみる内にくすみ、やがて世界はどんよりとした暗い景色に塗り替えられた。
空を覆う重たく厚い雲は完全に太陽の姿を消してしまった。
大量の雨粒が窓を叩きつける。
「千空ちゃんが言った途端ゴイス〜・・・。
あれね、千空ちゃんてば生まれた時、知性・根性・努力に１００運に０スキル振りしちゃった人ね。」
『太陽もこれじゃあ全然見えないよ・・・。』
「フゥン、となれば日中は俺の船乗りのカンで進むしかないな。」
「何日も続きゃ相当ロス出てくんぞ。」
そうなればコーンの採取も・・・。
「お日様が無いと海で迷子になっちゃうんだよ。ヴァイキングのお話にあった『太陽の石』があればいいのになんだよ・・・。」
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西羽(プロフ) - 更新ありがとうございます！ ﾋｮが優しい…だと…？！(笑) 次回も楽しみにしてます♪ (2021年6月7日 16時) (
レス) id: 3a99c04527 (このIDを非表示/違反報告)
西羽(プロフ) - この作品がとても好きで、少しでも時間を見つけては読み進めて一気に読み終わっちゃいました！ 冗談や過言でなく最近の私の支えになってます、番外編もまた是非読みたいです。お忙しいかと思いますが応援してます、更新を楽しみにしてます。 (2021年6月1日 21時) (レス) id: 3a99c04527 (このIDを非表示/違反報告)
わわわわわ - この話面白くていつも読んでます！弥さんのペースで頑張って下さい！続き楽しみにしてます！ (2021年5月4日 20時) (レス) id: 9c9d4f1707 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - 続編おめでとうございます。スランプ‥‥私が言えたことじゃないですが、大変ですね‥‥どうか無理をせず、弥さんのペースで書いてください。応援しています！ (2021年4月25日 0時) (レス) id: 064c02c015 (このIDを非表示/違反報告)
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