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松風さんを医務室に寝かせ私は再びバーフランソワへと戻った。
「松風は大丈夫そう？」
バーのカウンターにはフランソワさんはもちろん、羽京くんとゲンくんもいた。
『酔って眠ってる状態、夜には覚めるんじゃないかな。一口しか飲んでいないから二日酔いの心配もないと思うな。』
「司も、松風が起きたら稽古を始めようってさ。」
『そっか。』
バトルチームの稽古が始まるなら、多少の怪我も出てくるかもしれないし。
私の仕事もようやく出てくるころかな。
とにかくまだまだ暇が続きそうだし、給仕の手伝いに戻ろうかな。
「聖様。」
『？』
フランソワさんがカウンターの上にそっとカクテルグラスを置いた。
透き通った紫色のキレイなカクテルだ。ほんのりと甘い香りがする。
『わぁ、キレイなカクテルね。誰かのイメージカクテル？誰に持っていけばいいのかな。』
「こちらは聖様をイメージして作ったカクテル、「アメジストの天使」でございます。」
『へ。』
私が素っ頓狂な声を出して固まれば、羽京くんが席から立ち私の背中を押してカウンターに座らせた。
「聖ってば昨日からずっと働きづめでしょ。暫く波は穏やかだし皆はどんちゃん騒ぎに疲れて落ち着いてる。
今なら聖もゆっくり休めるでしょ。」
『いいのかなぁ。』
「いーのいーの♪せっかくフランソワちゃんが用意してくれたんだから飲まなきゃ。」
『じゃ、じゃあ・・・あはは、自分のイメージカクテルってなんだか照れちゃうね・・・。』
グラスを手に持てば、紫色の液体が光に反射してさらに美しく輝いた。
羽京くんが私の目とカクテルを交互に見る。
「聖の瞳の色と同じだね。キレイだ。」
『ひょぇ。』
「羽京ちゃんてさらっと口説くね。」
もらったカクテルを一口飲めばやはり甘くて、でもさっぱりしていた。
『おいしい、それにすごく飲みやすい。』
「お口にあってよかったです。」
「ほんのり甘い香りがするけど、これ何使ってるの？」
「材料はスミレを使ったバイオレットリキュール、そしてパイナップルジュースにグレナデンシロップ。そして、こちらを。」
フランソワさんがカウンターの下から出したのは少し大きめのビンだった。
密閉された中の液体はうっすらな黄色に染まっていて、小さな花が浮いていた。
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西羽(プロフ) - 更新ありがとうございます！ ﾋｮが優しい…だと…？！(笑) 次回も楽しみにしてます♪ (2021年6月7日 16時) (
レス) id: 3a99c04527 (このIDを非表示/違反報告)
西羽(プロフ) - この作品がとても好きで、少しでも時間を見つけては読み進めて一気に読み終わっちゃいました！ 冗談や過言でなく最近の私の支えになってます、番外編もまた是非読みたいです。お忙しいかと思いますが応援してます、更新を楽しみにしてます。 (2021年6月1日 21時) (レス) id: 3a99c04527 (このIDを非表示/違反報告)
わわわわわ - この話面白くていつも読んでます！弥さんのペースで頑張って下さい！続き楽しみにしてます！ (2021年5月4日 20時) (レス) id: 9c9d4f1707 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - 続編おめでとうございます。スランプ‥‥私が言えたことじゃないですが、大変ですね‥‥どうか無理をせず、弥さんのペースで書いてください。応援しています！ (2021年4月25日 0時) (レス) id: 064c02c015 (このIDを非表示/違反報告)
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