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  羽京くんが少しだけ声を低くして話した。

 「・・・少しだけ怖いのは、行く先々でたくさん人を復活させるってなると・・・ゲンが心配してた組織の上限人数。」
 「ダンパー数ね、150人。」
 「それを一気に超えてくる。」

  その言葉に皆は騒めく。

 「そーだ、起こした中にスゲー悪りー奴とかも混じってんだろ!」
 「フゥン、新しい街にもいったん社会秩序が完成してしまえば皆受け入れて安定するのだろうがな。」
 『立ち上げが危ないね・・・。』

 「うん・・・ただそれはおそらくだけど、悪人が暴れて乱れるようなことはないよ、大丈夫。」

  そう断言した司くんに皆は首をかしげた。

 「?」
 「でも・・・。」

 「大丈夫。」

  またもや断言した司くん。
  彼からは謎のオーラが放たれる。こう、根拠はなにもないのに絶対大丈夫と言う謎の納得感が出ている・・・。

 「あ!ホントだ全然大丈夫だ!!」
 「司さん海外でも有名すぎるし、もし知らなくてもすぐ分かることになるしね〜。」
 『すごいな、司くんパワー・・・。』

  地球儀のテントの中に戻り、先端に小さなペルセウス号がついた指し棒で世界素材集めの旅のルートを辿る。

 「世界一周のルートは・・・。」
 「東回りだな。」
 「はっはー、いいぞいきなりの太平洋横断か!!」

  小さなペルセウス号が地球儀の青い表面をなぞっていく。

 『わぁ・・・。』
 「ヒェエエエ海だらけ、どんだけ遠いのコレ・・・。」
 「まさに新大陸を目指すコロンブスだな、最初に陸を発見した者に賞金10万ドラゴを出すぞ!!」

  龍水くんが出した札束に皆が歓喜の声を上げる中、一人首をかしげる司くん。

 「賞金?ドラ・・・ゴ??」
 「えーと、ドラ・・・えもん!?つくれたらいいなーって!!」

  南ちゃんが慌てて誤魔化し、龍水くんを外に押し出した。

 『だ大丈夫かな・・・?』
 「俺ついてくよ〜。」

  ゲンくんが二人の後を追って外に出ていった。
  他の皆は特に気には止めていないようで、世界一周の旅に心を躍らせていた。

  私は皆の方と龍水くんたちが出ていった方を何度も交互に見るが、やはり心配が勝ち羽京くんに抜けることを伝えて彼らの後を追った。



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まっちゃ(プロフ) - コメント失礼します!ネタバレになってしまうので内容は書けませんが、番外編、とても面白いです!これからも弥さんの無理のならない範囲で、更新頑張ってください!影ながらも応援しています! (2021年4月18日 1時) (レス) id: 064c02c015 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - わわわわわさん» 申し訳ありません。番外編のリクエストは受けつけていないんです。また番外編を書く機会があればぜひ書かせていただきます。 (2021年4月17日 22時) (レス) id: 28d3fee7a9 (このIDを非表示/違反報告)
わわわわわ - 番外編のリクエストです。耳攻めされたと羽京がドS化したお願いします。 (2021年4月17日 22時) (レス) id: 9c9d4f1707 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年4月8日 23時

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