毒にも薬にもなれない６

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　 スイカちゃんが千空くんの顔を見上げた。

　「電池切れってことは、一人だけ石化しなかった千空はもうずっとヒビが消えないまんまになっちゃったんだよ・・・？」
　『ぁ・・・。』
　「あ゛ー、１ｍｍたりとも気にもしねえわ。」
　「ホワイマンに勝ち、石化の謎を解明すればDr.STONEで治し放題だしな！」

　「千空ちゃん一人ズルいじゃない〜俺も、戦化粧♪」

　 そう言ってゲンくんは黒いインクで自らの顔に以前のヒビ痕を書いた。

　「あ゛ぁ何書いてんだテメ・・・。」
　「シンボルにピッタリでしょジーマーで♪
　 みんなの戦化粧が消えるのはみんなで石化の元凶に勝ったその瞬間。」
　「うおおお俺も書くぞー！！」

　 大樹くんがゲンくんからインクを受け取り自らの顔にヒビを書いていく。羽京くんも、ニッキーちゃんも、龍水くんも私も。
　 そして、司くんも。

　 ゲンくんは司くんにインクを渡し、そして彼の周りをペラペラの口を動かしながら回った。

　「司ちゃんもど〜おホラ♪それとも僕のキレイなお肌に落書きなんてヤダヤダってタイプ〜？？」

　 断りづらい、これは断りづらいよゲンくん。すごいな君は。
　 司くんは小さく微笑み、指先にインクをつけ顔に以前のヒビを書いた。

　「ありがとうゲン、みんな。」

　 これで司くんは真の科学王国の仲間となった。
　 彼がいればホワイマンがどんな敵でも勝てそうな気がする。

　「さ〜ァ攻め込むぞ月に！！これが楽しい宇宙船クラフトのロードマップだ！！！」

　 千空くんがマップを広げ皆に見せた。

　「ＶＳホワイマン！！宇宙船作んには日本じゃ１００億％獲れねえ素材、世界中からアホほどかき集めなきゃなんねえ！！」
　「世界探検隊ね〜♪探検のプロさえいれば・・・。」
　「おぅ誰にモノ言ってやがる！？」

　 ゲンくんの言葉にクロムくんがいち早く名乗り出た。

　「本当にめっぽうチョロいな君は。」
　『いい意味でね。』



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