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 『ううぅぅううっ!!!』

  私と千空くん、龍水くんで石化武器が取り付いたドローンを引っ張る。
  イバラ・・・思った以上に力強い!!そりゃあんなこといっといて実際私の力は千空くんよりちょっと強いくらいだけど・・・。

  歯を食いしばり地面を強く踏み込む。

 「ククク筋肉勝負じゃねえぞこの綱引きは。」

  耳元で千空くんが小声でそう言った。
  それに私達も小声で答える。

 「フゥン無粋を言うな分かっている!!」
 『ギリギリまで、引っ張る、でしょ・・・!』

  石化武器発動まであと、2・・・1・・・。

 「今だ離せ!!!」

  千空くんの合図で私達はロープを手から離した。
  手元から離れた石化武器は、力の強い方へ引っ張られイバラのほうへ飛んでいく。
  石化武器が発動した。

 「欠片もズレねえよ、カウントだけはな。」

  石化光線が徐々に大きくなりつつイバラのほうへ飛んでいく。これで私たちの勝ち―――。

  石化武器に何かがぶつかる。
  イバラが投げた、奴の被り物だ。
  イバラが被り物をぶつけたせいで、石化武器は私たちとイバラの真ん中あたりで落ちてしまった。

 『!!』

 「慎重なおじちゃんが石化装置対策万全に練習してないとでも思ったの??欠片もズレないから!効果範囲の目測だけはネ!

  人生最期にイイコト教えたげる。自分が賢いと思ってる奴ほどカンタンにハメられるのよ、青二才が悪知恵比べでおじちゃんに勝てるわけないでしょ・・・??」

  イバラは私たちを見下すように笑った。
  しかし、その愉悦の笑みは次の瞬間崩れる事になる。

  龍水くんが石化光線に突っ込み、イバラの前に飛び込んできたからだ。
  石化した龍水くんの体はイバラの目の前で倒れ砕かれる。イバラは飛び込んできた龍水くんにビビり尻餅をついた。
  バラバラになった龍水くんを見てイバラはまた笑う。

 「イヒヒヒヒ!!あらららこれだからバカは、力ずくで石化光線突破できるとでも思ったの!?」

  イバラは石化武器に繋げられた細いロープを手繰り寄せ自分の手元へ運ぶ。
  取り戻した石化武器を高々にあげイバラは笑った。

 「不可避だからネコレ!!サヨナラ今度こそ、永い闘いのLAST MAN STANDINGはおじちゃんでした・・・!!!」



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柊渚(プロフ) - めっちゃ面白いです!!更新頑張ってください!! (2021年4月5日 22時) (レス) id: ebf2823d1c (このIDを非表示/違反報告)
小豆 - この作品大好きです!応援しています! (2021年3月30日 17時) (レス) id: cf49d2eead (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年3月30日 1時

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