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かなりの強さで握られているのか、不良は顔をしかめる
「っにすんだじじい！！放しやがれ！！」
「・・・」
「黙ってねえでなんか言えよ！！」
不良の怒鳴り声に動じず、じっとしているおじいちゃん
元が強面のせいでただみつめるだけで迫力がある・・・不良も怖気づいている
「すまない」
やっと口を開いたかと思えばおじいちゃんが口に出したのは謝罪の言葉
予想もしなかった言葉に私も不良たちも目をぱちくりとさせる
「うちの孫が怪我をさせたと聞こえてな」
『え』
「・・・そ、そう！そうなんスよ！お宅のお孫さん？がうちの連れにぶつかって〜」
もう一人がそう発言するとおじいちゃんは私を見た
思わず肩が跳ね上がる
「・・・本当か」
『は、はい・・・ぶつかったのは、本当です・・・』
「ちゃんと謝罪はしたんだろうな」
威圧的な言葉に私は怯え、私は頷くことしかできなくなる
「・・・こちらからも謝罪しよう、孫が迷惑をかけたな・・・金も出そう」
不良は口角を上げた
「わかればいいんスよ〜、話がわかるじいさんだなぁ
じゃあ早速」
「しかし困った」
「？」
『？』
「―――っ！！！いででででで！！！」
叫び声をあげる不良
おじいちゃんが不良の腕を掴んでいた手に力を加えたのだ
「どうやら怪我はしていないようだ・・・これじゃあ慰謝料を払えない」
「おいっ！！おい放せよ！！いてえつってんだろ！！！」
「ならば」
ミシミシと骨が軋む音がする
「折るしかないな」
『ひっ・・・』
おじいちゃんの殺気に体が震える
私の小さな悲鳴は不良の悲鳴にかき消される
「いらねえ！！いりません！！金いりません！！すみませんでした！！」
「・・・」
おじいちゃんは無言のまま手を放そうとしない
掴まれている不良の手は血液の流れが悪くなっているせいか、青白くなっている
それほど強く掴まれ、今もなお力が加わり続けている
本当に、折れちゃ―――・・・
『やめてください！！！』
「！」
おじいちゃんの腕を掴む
『わ私本当に大丈夫ですから！！ここまでしなくても・・・』
「・・・」
おじいちゃんはしばらく私を見たあと、静かに手を放した
「ひいいぃ！！！」
手が放れた瞬間に不良たちは逃げ去った
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涙輝(プロフ) - イメージのままの雲雀さんでニヤニヤしながら読んでます！いつまででも更新待てますので、頑張ってください！！ (2020年7月7日 19時) (
レス) id: f196e118bc (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - 雲雀さんが優しくてキュンキュンします!!更新頑張ってください！応援してます！！ (2020年5月23日 19時) (レス) id: 81b65edd03 (このIDを非表示/違反報告)
霧菜☆紗理屋(プロフ) - はぅ。。つづきがたのしみです。。。 (2020年4月11日 22時) (レス) id: 70cea78570 (このIDを非表示/違反報告)
竜胆(プロフ) - はぁーーーしゅき！！！ (2020年3月31日 18時) (レス) id: b4c05be92c (このIDを非表示/違反報告)
アクトレモン(プロフ) - 更新待ってます！！！！ (2020年3月23日 20時) (レス) id: 4bdd481c8a (このIDを非表示/違反報告)
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