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「君は黒が似合わないね」
また窓から・・・なんて、今は言う気力もない
床に座りソファに顔を沈めたまま私はただ瞼を閉じた
「髪が黒いから黒い服は馴染むと思っていたけど」
アラウディ様は私が顔を沈めているソファに座った
「いつも白い服を着ているせいかな・・・君といったら白が思い浮かぶ」
『・・・お葬式にも来なかった人が、今更なんのようですか・・・』
「やっと喋った」
『・・・』
「おせっかいな君のボスが君の事をずっと心配していたからね
様子を見て来いと言われたのさ」
君のボスって・・・あなたのボスでもあるでしょう・・・
ああダメです、泣きわめき過ぎて喉が痛い
目もパンパンです
『・・・』
私の頭に彼の手が置かれた
優しい温もりを感じる
(変な人・・・)
いつもなら冷たいこと言って、知らんぷりで、無視して・・・
なのに今日だけ
痛む喉を無視して声を発した
『・・・お姉様が大好きだったんです・・・』
「知ってるよ」
『・・・私にとっては、唯一・・・家族と呼べる人だったんです』
「あっそう・・・」
『家では私だけが血のつながりがなくて・・・どこの誰の子供かもわからないで
お父様はただ、私の聖女としての名札と力が欲しかっただけなんです・・・』
「・・・」
『お姉様だけだったんです』
私の手を引いて、いろんな世界を見せてくれたのは
「私のことはお姉様と呼ぶのよ！」
「こっちにきなさいカタリナ！いいものを見せてあげるわ！」
「お父様たちには秘密よ？」
「カタリナ、あなたのその力は困っている人のために使いなさい」
「あなたが大好きよ」
「私がカタリナを守ってあげるわ」
「カタリナ」
「あなたは私の誇りよ」
お姉様との記憶がフラッシュバックして蘇る
忘れられない思い出、忘れかけていた思い出、忘れていた思い出
何気ない思い出だった
そんなこともあったねと、笑えるような、くだらない思い出ばかり
くだらないけど、愛おしくて、尊い思い出
お姉様がいなければ、笑い合って語り合うこともできない
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minniepeasuke(プロフ) - 一気に全部読んだ〜 面白かった〜 また読みたい〜〜〜〜 (2023年4月22日 8時) (
レス) @page44 id: c738caefd2 (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - 私泣き崩れました。アラウディがすごく尊いです！ (2021年8月22日 2時) (レス) id: 004525c842 (このIDを非表示/違反報告)
アイル＊(プロフ) - 一気に読ませていただきました。凄く良い作品です、感動しました！ (2021年3月21日 11時) (レス) id: 64aeab0102 (このIDを非表示/違反報告)
千夜(プロフ) - 凄い泣きそうになりました。本編の方も読ませて頂きましたが主はとても良い作品を作っていると思います。Twitterの方もフォローさせて頂きます。これからも更新頑張ってください (2019年12月16日 16時) (レス) id: 5098bcc776 (このIDを非表示/違反報告)
ぽちょむ - やばいです。すごすぎます。感動と涙がとまりません。本編も何度も読み返してしまいます。更新焦らず頑張ってください!・・・やっぱ泣ける(´；ω；`) (2019年3月22日 4時) (レス) id: 326cbaa1c0 (このIDを非表示/違反報告)
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