１０７ ページ10
・
いじめるのには丁度いい人間だったんだと思います
暴言を吐かれれば泣く
無視されれば泣く
暴力されれば当然泣きます
私が泣くたび、彼女たちは笑った
誰にも助けてもらえなかった・・・
当たり前です
私だって・・・誰かがいじめられていると分かっていても、助けられない
次は自分がいじめられるかもしれない
わかります
だから私は、悲しくはあっても誰も助けてくれないことに怒りは持ちませんでした
むしろ、私がいじめられて誰かが犠牲にならないのなら・・・私はこのままでいい
私が悪い
全部
私という存在が悪いんだ
「打ち所が悪かったら死んでいたかもしれないんですよ！？
階段から突き落とすなんて・・・一体どんな教育をされているんですか！」
「それはこっちの台詞だ、家の娘はお宅の娘にいじめられていたんだぞ！！」
「家の娘がそんなことするわけないでしょ！！」
玄関から私をいじめていた子の母親とお父さんが怒鳴り合っている
『ごめんなさい・・・』
「静・・・静は悪くないの」
違う私のせい
私が、自分を守ろうとしなければ・・・あの子は怪我をしなかった
お父さんたちが喧嘩することはなかった
私は決めた
相手がどれだけ悪い人であろうと、私はもう誰も傷付けない
そうすれば
そうすれば・・・
・
・
・
「・・・はぁ・・・」
ロッコさんの足を掴む
『わた、さない・・・リング、は・・・わ、わたっ・・・わたしま、ぜんっ』
「醜いなぁ」
知ってる
「君は負けた、諦めな」
『嫌ですっ』
「そのボロボロの体でなにができるの」
なにも出来ない
「本当に殺すよ」
銃口を向けられた
『っ』
思わず力が緩みそうになるのをぐっと堪える
「・・・わかんないなぁ・・・君わかんないよ」
『？』
「なんであんな弱くて馬鹿面なダメダメ人間のことをそんなに好きなの？」
『っ！』
「正直良い所なんて一つもなくない？なんだっけお宅のボスのあだ名・・・ダメツナだっけ」
『・・・』
「見る目ないね
あんなのに命かけてまで従う価値があるの？
オレはいやだなー・・・ボスはやっぱＸＡＮＸＵＳ様みたいな強くて冷徹な人がいいよ」
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 399人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「リボーン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うなり(プロフ) - 久々にリボーンの作品で面白い作品を見つけました(^o^)楽しみにしてます、ゆっくりがんばってください (2018年5月19日 17時) (
レス) id: 9f35692276 (このIDを非表示/違反報告)
カコ - 続々編おめでとう！ほんとに更新早い！応援してますよ〜。 (2018年5月14日 22時) (レス) id: 667d573e94 (このIDを非表示/違反報告)
彩月(プロフ) - 初めまして！続編おめでとうございます！ 因みに私もテストでヤバいです(;゜0゜) テストお互いに頑張りましょう！ 更新頑張ってください (2018年5月13日 15時) (レス) id: fcd32d35a3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
