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「・・・」
『大丈夫ですか・・・？』
小一時間ほどして雲雀さんは起きた
ちょっとは体力が回復したのか、今は壁に寄りかかっている
私の言葉に返事はありませんが、大丈夫そうです
だって、さっきから殺気飛ばしまくっていますもん、正直逃げたいです
(・・・この鳥さんは、なぜ逃げないのでしょう)
さっきから雲雀さんの頭の上に乗っている小さな鳥さん
私達が閉じ込められている時からずっと見張るようにいましたが
どうやら雲雀さんに懐いたようです
『と鳥さん、もう一度やりますよ』
私が呼ぶと手の平に乗ってくれた
『みーどーりーたなーびくー』
「ミードーリータナービクー」
『なーみーもーりーのー』
「ナーミーモーリーノー」
そしてなぜ私はこの鳥さんにうちの校歌を教えているのでしょう・・・
雲雀さんに覚えさせろと言われたのでやっていますけど
『だーいなーくしょうーなくーなーみがーいーいー』
「ダーイナークショウーナクーナーミガーイーイー」
『わあ！お上手ですね鳥さん！なんと賢いのでしょう！』
まあ動物好きなのでいいんですけどね
この子のおかげで恐怖心がほんの少し和らいだ気がします
体はまだ震えますけど
持っていたふ菓子の欠片をあげると自ら歌い始める鳥さん
それを微笑ましく見ていると突如爆発音がした
誰かがずっと戦っているのか、ずっと遠くから聞こえた戦闘する音は徐々に近付いてきた
「・・・」
『っ・・・』
誰かが助けに来てくれたのでしょうか
それとも、またあの男の人みたいに怖い人なのでしょうか・・・
『あ・・・！』
鳥さんが壁にある小さな隙間から出ていった
「うがああァ！」
『ひっ・・・！！』
この悲鳴・・・獄寺さん！
「・・・」
会話する声が聞こえる・・・
「ヒャハハハザマーみろバーカ」
今の声・・・どこかで
(ッ！)
私を、襲った人の声に似てる・・・
『！』
大きな物音がする、誰かが転げ落ちた音
この壁の向こうだ
「ヤラレタ！ヤラレタ！」
鳥さんが戻ってくるとそう言った
誰・・・誰がやられたんです？
まさか、獄寺さん！
(終わりです)
あの強い獄寺さんが負けてしまっては・・・私達はもう、助からないかも
鳥さんが並盛中の校歌を歌った
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はななん(プロフ) - 素敵なお話ありがとうございます！ちょっとしたことなのですが、命中率より的中率のほうがいいかなって思います (2021年10月18日 11時) (
レス) @page4 id: ccb6d08011 (このIDを非表示/違反報告)
連 - 獄寺とのからみも入れてください (2018年8月1日 14時) (レス) id: a3561912ae (このIDを非表示/違反報告)
カコ - 雲雀さんラブです。めっちゃ良いですね！応援してます！ (2018年5月4日 17時) (レス) id: 667d573e94 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - 美香さん» ありがとうございます！ (2018年4月28日 9時) (レス) id: 9097c1bd3d (このIDを非表示/違反報告)
美香 - 咬みですよー (2018年4月28日 7時) (レス) id: 6bfe22f21c (このIDを非表示/違反報告)
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