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『自警団・・・ですか』
「ああ」
彼の悩みは私と同じこの町の現状についてだった
そのためか、いつもより無意識に話を集中して聞いていた気がする
彼は自分と同じ悩みを持っている友人に自警団を作ることを提案されたらしい
そして、その自警団のリーダーに、自分がなれと言われた
「コザァート・・・オレの友人な
確かにあいつの言う通りこの町の人を助けるためには自警団が必要だと思う
しかし・・・オレが、リーダーでいいのか・・・」
『・・・』
「幼馴染にも中々相談できなくてな、つい噂の聖女様に相談してみたくなったんだ
君に相談したといった人達は、皆晴れやかな顔をしていたから」
『私はただお話を聞いただけですわ・・・大した助言もできません・・・』
「聖女様は、どう思う」
『・・・』
私は教会の十字架を見た
『・・・私は、自警団を作るのに賛成です
私もあなたと同じ、この町が大好きなのです・・・
貧しいけれど、いつもお日さまのように笑い合う人々ほど尊いものはありません
だからこそ・・・人々が傷付くのも、この町が荒らされ汚されていくのが
私はとても悲しいです・・・』
「・・・」
『・・・お恥ずかしながら、私の父は高い地位を持っている方で・・・
でも、この町の現状を見て見ぬふり・・・』
本当の娘じゃない私の言葉なんて、耳を傾けてはくれないでしょうけど
『・・・でも、私も同罪ですね』
私は被虐的に笑った
だってそうだ、私はこの町の現状に心を痛めているのに何も動いていない
どうにかしようと思っても、心の中では「誰かが」と思っているのだ
『だから、あなたのような方が現れてとても嬉しいのです』
私は彼の目を見た
オレンジの、なんと澄んだ暖かな瞳
彼ならきっと
『私はあなたがリーダーになるべき人間だと思っています』
「・・・」
『私はあなたのことはよく知りませんが・・・
でも、あなたが弱き者のために動ける優しくて強い人だと思っています
だってあなたはここまで悩んでここに来ていますもの』
自分からリーダーになろうとしている人は瞳が淀んでいる人が多い
でも彼からはそれを感じない
『自信を持って下さい、あなたは素敵なヒーローになれますわ』
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かさかさスライム(プロフ) - しゅ、しゅき‥（＾ω＾）乾いた心にじんわりきましゅ‥更新楽しみにまっとりましゅ(*^ω^*) (2018年8月1日 23時) (
レス) id: 28225f04e1 (このIDを非表示/違反報告)
ブルーフェザー(プロフ) - アラウディっ！！この展開を待ってました。きっとそうだろうと思ってました。これからも更新頑張ってください！ (2018年7月23日 11時) (レス) id: 1de7f7f4a1 (このIDを非表示/違反報告)
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