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お姉様とＤ様は用事があると帰ってしまい
私とアラウディ様だけとなる
『お茶お待たせしました、お砂糖一つでよろしいですよね？』
「・・・」
答えないということは肯定だ
この人は間違っているときはちゃんと口に出してくれる人だから
暖炉の傍のソファでくつろぐ彼にお茶を渡す
私も向かい側に座りお茶を飲んだ
「・・・お茶を淹れるのは上手いね」
『あ、ありがとうございます・・・』
褒め言葉、で、いいんですよね？トゲがあるように聞こえるのは気のせいですよね？
場の空気に若干の気まずさがある中私は編み物を再開する
「・・・」
『・・・』
「・・・」
『・・・』
「誕生日なんだってね」
『え！？』
「なに」
『い、いえ・・・アラウディ様からお話を始めるとは思わなくて・・・』
いつもはずっと黙って気が済んだら何も言わずに帰るのに・・・
驚きました
「悪い？」
『いえ・・・えと、そうですね、はい・・・２５日は誕生日です』
「ふうん」
『・・・』
会話が終わりました
『・・・そうですわ、アラウディ様も当日はぜひ孤児院に来て下さいな
その日はお姉様と一緒に野菜スープを作って町の人や子供たちに配るんです
毎年評判がいいんですよ』
「・・・」
『や、やっぱり集団でいるのはお嫌いですか？』
「嫌い」
『・・・』
「・・・気が向いたら・・・」
『！はいっ』
暫くしてアラウディ様は最後の一口を飲み干すと椅子を立ち上がる
「帰る」
『お見送りします』
彼の後ろについていき教会の扉を開ける
冷たい風に包まれ少し身震いした
『・・・アラウディ様、コートお一つなんですか？寒くありません？』
「鍛えてるからね」
『関係あります？』
アラウディ様は教会を出た
『クリスマス、お待ちしておりますね』
返事はなかった
私は彼の背中が見えなくなるまで見送り、教会の扉を閉めようとする
『あら』
雪が降り始めた
ふふ、クリスマスには積もっているかもしれませんね
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かさかさスライム(プロフ) - しゅ、しゅき‥（＾ω＾）乾いた心にじんわりきましゅ‥更新楽しみにまっとりましゅ(*^ω^*) (2018年8月1日 23時) (
レス) id: 28225f04e1 (このIDを非表示/違反報告)
ブルーフェザー(プロフ) - アラウディっ！！この展開を待ってました。きっとそうだろうと思ってました。これからも更新頑張ってください！ (2018年7月23日 11時) (レス) id: 1de7f7f4a1 (このIDを非表示/違反報告)
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