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日が落ち始めてきた
『―――・・・はい、今日はここまで』
「えぇ〜」
「おもしろかった！続き気になるよー」
『今日はもう帰りましょう、続きはまた明日です』
「約束ね」
『ええ、約束ですわ』
子供たちに笑顔を向け、彼らは自分達の家に帰る
けど、数人の子供がこの場に残った
施設で預かっている身寄りのない子供たちだ
「・・・」
自分の家に帰る仲間を眺める子達
『・・・さああなた達も戻りましょう、シスターが帰りを待っていますわ』
「うん」
「ねえ聖女様、施設まで手を繋いでもいい？」
『ええ、喜んで』
小さな手を握り、施設へ向かった
「いーなーロン達は・・・帰る家があって」
『あなた達にも帰る家があるではないですか』
「あんなの家じゃないよ！」
「そーだよ、年上の子たちがいじわるするんだ！昨日だって僕のパンを奪ったんだ！」
『まあ・・・それはひどいですね、シスターに伝えなければ』
「聖女様が言ってくれた方が効果あるよ、あいつ聖女様のこと好きだから」
『あら』
「はぁ・・・僕も里親早く見つからないかな・・・」
「今日も一人いなくなってたよね」
『そういえば、アル様がいませんでしたわ』
アルベルトといういつも私と遊んでくださる子供たちの中で一番の年長の少年
今日は姿を見なかった
「里親がみつかって今朝出ていったんだって、院長先生が言ってた」
「昨日は出ていく素振りなんて全くみせなかったのにね」
『まあ、幸せに暮らしているといいですわね』
「・・・ねえ聖女様」
一人が私を見上げた
聞きにくいことなのだろうか、少しだけ目を泳がせている
『はい』
私は微笑み聞いた
「・・・聖女様は、本当のお母さんたちに会いたくないの？」
『・・・』
「聖女様赤ちゃんの時すっごく寒い雪の日に教会の前に捨てられてたんでしょ」
『ええ』
私は捨て子だった
雪の日に毛布一枚に巻かれ籠の中に入れられ教会の前に置かれていた
それを当時の神父様に拾われ
彼の友人だったお父様の家に養子として渡った
・・・本当の親のことなんて、一つも知らない
『そうですね・・・会ってみたいとは思います
でもその願いは叶わなくてもいいのです』
「どーして？」
『・・・私には今、愛する家族がいますから』
尊敬する素敵な姉が
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かさかさスライム(プロフ) - しゅ、しゅき‥（＾ω＾）乾いた心にじんわりきましゅ‥更新楽しみにまっとりましゅ(*^ω^*) (2018年8月1日 23時) (
レス) id: 28225f04e1 (このIDを非表示/違反報告)
ブルーフェザー(プロフ) - アラウディっ！！この展開を待ってました。きっとそうだろうと思ってました。これからも更新頑張ってください！ (2018年7月23日 11時) (レス) id: 1de7f7f4a1 (このIDを非表示/違反報告)
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