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夜になり、子供たちが眠りにつく時間となった
『さあ、今日はここまでです・・・続きはまた明日』
「ふああ・・・」
「おやすみ聖女様」
『おやすみなさい、良い夢を』
部屋の明かりを消し私は静かに扉を閉めた
読んでいた本を図書室に戻す
「聖女様」
『シスター』
「今日はありがとうございます、よかったら一緒にお茶はいかが」
『ええ、お言葉に甘えて』
シスターに案内されて院長室に行く
部屋にはお茶の準備をしている院長の姿があった
「お疲れ様です聖女様、ミルクは入れますか？お砂糖はいくつで」
『ミルクはたっぷりと、お砂糖は一つでお願いします』
「かしこまりました」
この孤児院の院長は初老の男性で、優しい目を持っている
シスターは３０代の母性を感じさせる女性だった
お茶をいただき、「おいしい」と言えば院長は嬉しそうな顔をした
話を始めたのは私の方からだった
『そういえば聞きましたわ、また里親が見つかったと』
「ええ」
『最近はどんどんと孤児院を出ていく子供たちが増えて・・・
ほんの少し寂しくも感じますが、とても喜ばしい事ですわ
新しい家族の元で幸せに暮らしているといいのですが』
「きっと、幸せに生きていますよ」
シスターは優しく微笑んだ
『？』
なぜか違和感を感じたが、気のせいだろう
「・・・聖女様には感謝しております」
『え？』
突然頭を下げた院長に驚く
「あなたはいつも子供たちに優しく接してくれて、食べ物さえ恵んでくださる
この孤児院は子供が多い割に貧しく・・・私達はあなたに何も返せない」
『見返りなんて求めていませんわ』
「・・・今は亡き友人があなたを紹介してくれてよかった」
亡き友人、とは私を教会で拾った神父の事だ
「子供たちに笑顔が溢れるのはあなたのおかげ・・・どうか、どうかこれからも」
院長は私をまっすぐと見た
「子供たちを助けてください」
『・・・』
なぜか、院長のその言葉が何かを訴えているような気がした
「聖女様」
『！』
シスターが私に声をかけた
「今日は大変だったと聞きます
今夜はもう戻られてお休みになられたらいかが？」
「そうだな、今日は満月だ、道も明るくなっているでしょうがお気をつけて」
「今夜は半月ですよ院長」
「おや？月齢を見間違えていたよ、ははは」
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かさかさスライム(プロフ) - しゅ、しゅき‥（＾ω＾）乾いた心にじんわりきましゅ‥更新楽しみにまっとりましゅ(*^ω^*) (2018年8月1日 23時) (
レス) id: 28225f04e1 (このIDを非表示/違反報告)
ブルーフェザー(プロフ) - アラウディっ！！この展開を待ってました。きっとそうだろうと思ってました。これからも更新頑張ってください！ (2018年7月23日 11時) (レス) id: 1de7f7f4a1 (このIDを非表示/違反報告)
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