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主よ
主よ
天におられる私たちの父よ
私はあなたにこの身を捧げます
あなたのために、私は代償を払いましょう
白い炎が私の両手に灯る
「あたた、かい・・・」
『主よ、どうか彼女をお救いください』
白い炎が微かに黄色い輝きを灯し、彼女の傷口を覆っていく
「うっ・・・」
一番深い頭の傷が塞がっていく
やがて流れ続ける血は止まり、裂けた皮膚は閉じる
『・・・は・・・はぁ・・・』
「・・・おかあさん・・・？」
「・・・痛く、ない・・・？」
ゆっくりと起き上がる母親
私達を囲んでいた人々は声をあげた
「奇跡だ」
「聖女様が奇跡を起こした！！」
「聖女様！！」
「聖女様！！」
目の前で親子は泣きじゃくりながら抱きしめ合う
その光景に自然と笑みが零れた
「ありがとうございますっありがとうございますっ」
子を抱きしめたまま何度も頭を下げる母親
「聖女様ありがとー！！」
『いいえ・・・私は』
ゆっくりと立ち上がる一瞬目眩がしたが、二人に頭を下げ私はこの場を去った
しばらく歩くとまたフラついた
頭がくらくらとする
(・・・血か・・・)
どうやら今回の代償は血だったらしい
軽い貧血を起こしているようだ
奇跡を起こすには代償が必要
それに気付いたのは５年程前
お姉様と幼い頃の話をしていた時に、いくつか思い出せない記憶があることに気付いた
記憶の他にも視力や聴覚、さらには血液
私がもつ様々のものが弱体化している
(まあ、これくらい・・・あの親子がこれからも笑い続けてくださるのなら)
「カタリナ・・・！」
愛しい声が聞こえた
『・・・！お姉様・・・！』
ああ、ここは実家・・・私達の家の近くだった
思わず顔が綻ぶ私とは反対に驚愕の顔をする姉
一体どうしたのだろうか
「あなたどうしたのそのドレス！！」
『え？』
「血だらけじゃない！！！」
『ち？』
そう言われて自分のドレスを見る
白い私のドレスは赤く染まっていた
ああ、あの母親の・・・
あの時は気にもしていませんでしたが・・・これは、この血の量は・・・
『きゅうぅ・・・』
「カタリナ！！？」
刺激が強すぎますわ
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かさかさスライム(プロフ) - しゅ、しゅき‥（＾ω＾）乾いた心にじんわりきましゅ‥更新楽しみにまっとりましゅ(*^ω^*) (2018年8月1日 23時) (
レス) id: 28225f04e1 (このIDを非表示/違反報告)
ブルーフェザー(プロフ) - アラウディっ！！この展開を待ってました。きっとそうだろうと思ってました。これからも更新頑張ってください！ (2018年7月23日 11時) (レス) id: 1de7f7f4a1 (このIDを非表示/違反報告)
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