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「聖女さまぁ、今日もジョットけがしてたねー」
『そ、そうですわね・・・』
案の定
最近のジョット様は必ずどこかをお怪我している
例の彼を勧誘するたび返り討ちに合っているよう
(怪我を見るに相手の方は手加減はしてくれているのでしょうけど・・・)
あまりにしつこいと彼が殺されてしまうのでは・・・と、毎日ハラハラしている
「聖女様ぁ、まったく進んでないよー」
「つづき読んでー」
『あ、はいっすみません』
いけない、今は読み聞かせの途中でしたわ
また一人の子どもが道で捨てられていた本を拾ってきた
前回は冒険ものの物語だったが、今回は恋愛・・・といっても
(ロミオとジュリエット・・・)
こんな、こんな悲劇のお話を・・・この子供たちは理解できるのでしょうか
読み始めてから後悔している私は本当に馬鹿です
『―――・・・はい、おしまいです』
子供たちの反応を見る
中で低い年齢層の子供たちはやはり首をかしげていたが
年長組は理解できたようで涙ぐんでいる子供たちもいた、特に女の子達
「かわいそう・・・せっかく二人のお家はなかよしになれたのに
二人は死んじゃうなんて・・・」
「ねえ聖女様、ロミオとジュリエットは天国で幸せになってるのかな？」
『・・・二人の愛が本物ならば、きっと主の元で二人一緒に、幸せでいるはずです』
主はいつでも我らを見てくださっている
二人の愛情を見守っていた主ならば、きっと彼らを・・・
「聖女様は恋したことないの？」
『・・・え？』
一人の子がそう言うと一気に期待の眼差しが私を貫く
『え・・・』
「もしかしてもう恋人いるのー？」
「ナックル・・・は、ありえないか・・・ジョットかＧ？」
「聖女様はどんな人を好きになるの！？」
『あ、あああの』
どうしましょう、恋なんてしたことないとは
(この輝く目を前にして言えません〜っ！！)
私が困り果てていた時だった
「聖女様ああああ！！！」
一人の少年の声が私を呼んだ
「ベニーだ」
「今日お母さんと畑仕事するから来ないって言ってたのに」
少年はよく私の所へ遊びに来てくれる子供たちの一人だった
元気いっぱいの、母親思いの優しい子供
血相を変えてこちらに向かってきている
『どうされたのですか？』
「助けて聖女様！！！お母さんが！」
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かさかさスライム(プロフ) - しゅ、しゅき‥（＾ω＾）乾いた心にじんわりきましゅ‥更新楽しみにまっとりましゅ(*^ω^*) (2018年8月1日 23時) (
レス) id: 28225f04e1 (このIDを非表示/違反報告)
ブルーフェザー(プロフ) - アラウディっ！！この展開を待ってました。きっとそうだろうと思ってました。これからも更新頑張ってください！ (2018年7月23日 11時) (レス) id: 1de7f7f4a1 (このIDを非表示/違反報告)
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