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お願い、やめてくれフェイ
もうこれ以上苦しまないでくれっ
「僕は天馬たちの敵だ!!」
頭の痛みがより一層強まる
『ああああ!!』
「うあああ」
「僕は敵だ!天馬の敵だ!!」
自分にそう言い聞かせているように見えるフェイ
やっぱり・・・お前の本心じゃないよな
フェイはボールをもって雷門の陣地に踏み込んだ
彼を先頭にチームガルが攻め上がってくる
私達は痛みでまともに動くことができない
「・・・」
『!』
私の横を通り過ぎた影
「!」
『レイ・ルク・・・っ!』
このチームの中で唯一動けているレイ・ルク
なぜ彼だけ・・・
「なぜ奴だけ動ける」
「そうか・・・!」
(レイ・ルクは・・・アンドロイドだから・・・フェイのこの力が効かないのか・・・!)
「勝利こそ任務、よって最適の方法を選択する
ハイパーダイブモード」
ハイパーダイブモードでスピードをあげたレイ・ルク
しかしフェイからボールは奪取できなかった
すぐさま次に行動を移すレイ・ルク
「プラズマシャドウ、アームド」
化身アームドでさらにパワーアップする
レイ・ルクは相手のパスをカットし、ボールを奪った
ゴールに向かって駆け上がるレイ・ルク
「頼むぞっレイ・ルク・・・!」
『っ・・・』
このままじゃ、ダメだ・・・
レイ・ルク一人じゃ、こいつらには敵わない
『はやくっ・・・うっ・・・っ、はやくなんとか、しねえと』
フェイにやめさせるんだ
でも、どうやって・・・?
まともに動けないのに
『・・・!』
そうだ
あの時、ザナークに自我を乗っ取られそうになった時
私は一度奴の力を、何かで跳ね返した
(もう一度・・・あれができれば、多少は動けるかもしれない)
レイ・ルクがシュートを打った
「いけー!!」
「決まれ!!」
ベンチから空野達がそう願った
「出でよ、白尾神タマズサ、シキガミラインズ」
レイ・ルクのシュートが止められた
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