月は太陽の元へ

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　「おいザナーク、この試合どうする」

　「ふっ、遊んでやるさ」

　「遊ぶねぇ・・・」


　 ドラの音が鳴る

　 雷門のキックオフで試合開始


　 まず朝日がボールをもって駆け上がった


　「２人」



　「朝日ちゃん！」

　「太陽！」

　 雨宮が朝日からボールを受け取りなにもしないザナークを追い抜かす


　「３人」



　『・・・？』

　 なんだ・・・？なぜザナークの奴なにもしてこないんだ

　 そう思っている間に雨宮がまた一人追い抜いた

　 相手は悔しそうに叫んでいるが・・・なにか胡散臭い


　「いいぞ太陽！」

　「天馬！」


　「４人」


　 天馬にパスが渡る

　 スライディングでパスをカットされたが零れたボールをフェイが拾った


　「５人」


　 フェイはノーマルシュートを打ったが

　 ＤＦに止められ味方に向けて高くボールを蹴られた


　 狩屋がそれを止め、ヘディングで霧野先輩にボールを送る


　「６人・・・７人・・・」



　「神童！」


　「８人」


　 神童先輩がボールを取られ、シュートを打たれる


　 それを菜花が受け止め、シュートを防ぐ


　「９人」

　「狙い通り・・・」



　 菜花が蹴ったボールを私が受け止めた

　(よし、このまま一気に・・・)


　「１０人・・・！！」


　 攻撃に入ろうとしたその時


　『！？―――うああぁっ・・・！！』


　 突如ザナークが私に向かって強烈なタックルをくらわせた

　「夜月！！」

　「夜月ちゃん！！」



　 ザナークは私から奪ったボールを踏む

　「これはあいさつ代わりだ、お前ら全員にボールを触れさせてやったんだ

　 ありがたく思え！」

　 笑うザナーク・ドメイン



　 なるほど、さっきから感じていた違和感はそう言うことか



　『舐めやがって・・・クソ団子が・・・！』


　 ぶっ潰してやる・・・！







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