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 「そっか・・・決勝出られないんだ、悔しいね」


  まるで自分のことかのように顔をしかめる雨宮

 『・・・』

 「雷門のキャプテンのゲームメイクは雷門を大きく支えてきたからね

  空いた穴はとてつもなく大きいだろうね」


 『・・・で』

 「え?」

 『・・・お前はなんで病室を抜け出して外にいるんだ』

 「・・・」

  目をそらす雨宮

  耳を思いっ切りひっぱった

 「いたっいたたた!!ちぎれる!耳!ちぎれるぅ!!」

 『てめえは病気治す気あんのかゴラァ』

 「あるよ!あるけどあんな試合終わった後だよ!?じっとしていられない!」

 『じゃあそのまま安らかに眠らせてやろうか?あぁ?』

 「ひぃいつにもまして殺気がすごい」


  雨宮は検査も終わり、体に特に異常はないようだ

  たださすがに体を酷使したため休めと言われたらしい

  それから本格的に病気を治していくため再び再入院だ


 『ったく、この私があれだけ心配してやったのに元気に脱走しやがって

  指詰めて詫びろやクソ犬』

 「夜月ちゃん怖い」

  拳骨を入れた


 『サッカーがしたいんだったら脱走するな

  また脱走したら冬花さんにサッカーボール没収してもらう』

 「そんなぁ!」

 『嫌ならやめろ』

  雨宮を連れ戻し、病室にいれる

 「あーあ、早く治らないかなぁ」

 『治りたいなら脱出するな』

 「暇なんだもん、手術はまだ先だしさ」

 『・・・』

  手術

  いやでもキャプテンのことが脳裏によぎる

 「大丈夫だよ」

 『!』

 「雷門は強い、僕たちを倒したんだからね

  キャプテンの穴は大きいけど、きっと君達は勝てるはずだよ」

 『・・・』

 「それにそんなに不安な顔をしている夜月ちゃんなんてらしくないじゃん」

 『・・・だな』

 (笑った・・・)

  決勝はもうすぐそこだ・・・くよくよしている暇なんかじゃない



 「おーい太陽、体調はどうだ」

  病室に新雲のメンバーが数人入ってきた

  そして私をみて一度フリーズする

 「おっとぉ・・・お邪魔だったか?」

 「佐田先輩やめてよっ正直お邪魔だけど!」

 『いや、もう帰るし』

 「え!?もう!?やだ行かないで!」

 『じゃ』

 「立ち止まることすらせず帰っちゃった!!うわーん夜月ちゃーん!!」



 (また来るっての・・・うるさ・・・)

  雨宮の叫びを背中に浮けながら私はそこを去った



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作品ジャンル:アニメ
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作者名:紫苑 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年6月4日 16時

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