月は太陽になる

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　 準備運動が終わった後

　 ＤＦ組を相手に攻め込む練習

　「白石！」

　『・・・』

　 何度か部員たちとパスを繰り返しタイミングもあってきた

　「通さないど！」

　『・・・！』

　 天城先輩が前を塞ぐ

　 下がろうとするも車田先輩が後ろを封じていた

　 ボールを奪おうとする二人からキープする

　『スピキュール』

　「うわあ！！」

　「！！」

　 必殺技で二人を吹っ飛ばす

　「行かせない！」

　『・・・』


　 前からくる西園を簡単に避ける

　「わっ！」

　『・・・』

　 簡単に避けられたけど、前よりは上手くなっている気がする

　 それでも、まだまだだ

　「来い！！」

　『・・・フレアバスター』

　 必殺シュートを放つ

　「バーニングキャッチ！・・・―――ぐわああ！」

　 ゴールに入ったと同時に笛が鳴る

　(入った、けど前よりもボールを長く止めていた)

　 そう思うと同時に監督が言っていたことを思いだす

　『ちっ・・・』

　「白石ナイスシュート！」

　「だんだんとタイミングがあってきたな」

　 先輩たちが寄ってくる

　 特に返事をせず持ち場に戻ろうとする

　「・・・クールだねぇ」

　「周りが男ばかりだからな、慣れていないのかも」

　 そんな会話が後ろから聞こえた


　「白石さん！」

　『・・・』

　 松風天馬・・・


　「ナイスシュート！」

　『・・・』

　「あ・・・白石さんてサッカーどれくらいやってるの？」

　『・・・』

　「あれもすごかった！スピキュール！あの先輩たちを吹っ飛ばしてさ！」

　『・・・』

　「そうだ！今度一緒に新しい必殺技」

　『あのさ』

　 松風の言葉を遮る


　『うざい』

　 そういって持ち場に戻った

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