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自分が相手からどう見られてるか、とか。
これを言ったら嫌われてしまうか、とか。
今までの恋愛では、そういうことをずっと考えていたような気がする。
でも彼と一緒にいる時は、そのままの私でいられる。それがこんなにも幸せなことだったなんて、知らなかった。
「…匠伍」
彼の名前を呼ぶ。付き合ってから変えた呼び方に、やっと慣れてきた。
『なに』
「…めっちゃ好き」
『…いや、言わしてもらうけど、俺の方が好き』
何年待ったと思ってんねん、と呆れたように笑う彼の頬に、キスをした。
翌日、劇場の楽屋で帰る支度をしていると、彼の相方の中谷が近寄ってきた。
「…A、今日このあと空いてる？」
「空いてるけど…」
彼は今日このあとバンド練習があるらしい。
だからまぁ、空いてることには、空いていた。
「奢るから、ちょっと飯行こ！」
急になんやねん、と思ったが、同期のお金でお酒が飲めるなんて幸運は滅多にないので了承した。
そういえば中谷と2人だけで飲みに行くなんて、何年ぶりだろう。
居酒屋の向かいあわせの席で、美味しそうに唐揚げやら焼き鳥やらを頬張る中谷を見ながらビールを流し込む。
「…ねぇ中谷」
「ん？」
「私に話があったんちゃうの」
「あぁ！そうやった！」
彼は、ごめん美味くて集中してもうた、と笑いながら箸を置いて、途端に真剣な顔になると私を見つめた。
「…実は、Aに折り入ってお願いがあって」
「…な、なに？怖いんやけど」
「阪本とのこと…真剣に、考えてくれへんか？」
「……………ハァ？」
「薄々気づいてはいるやろ、阪本の気持ち」
「…いやぁ…ちょっと…なんの話してんのか…」
中谷から飛び出した"お願い"が予想外すぎて、私は言葉に詰まる。
「最近アイツな、様子おかしいねん」
「…様子がおかしいとは？」
「多分やけど……彼女、できたんかも」
そうだよ。大正解だよ。さすが幼なじみやね。
そう言いたかったけど、ぐっと堪えた。
そんな幼なじみにも、彼は私たちの関係を隠し通してくれているからこんなことになっている。
だからこそ、私から全てを話すわけにはいかなかった。
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いと(プロフ) - あすさん» リクエストありがとうございます！設定承知いたしました(^^)だいぶお待たせしてしまうかと思いますが素敵なものが書けるように頑張りますのでよろしくお願いします！ (9時間前) (
レス) id: e04103a2be (このIDを非表示/違反報告)
あす(プロフ) - リクエスト失礼いたします。krmさんで付き合っていて道中でkrm見かけて勇気出して声をかけにいこうとしたら隣には綺麗な女性いて自信をなくしてkrmさんから離れていこうとするのを引き止められるお話読んでみたいです。よろしくお願いいたします。 (5月12日 8時) (レス) id: 1458cfae01 (このIDを非表示/違反報告)
いと(プロフ) - 神楽さん» リクエストありがとうございます！高校生設定かしこまりました！誰オチでも大丈夫ですかね？(><)できるだけ長めのお話書けるように頑張ります(^^)！ (4月29日 12時) (レス) id: e04103a2be (このIDを非表示/違反報告)
神楽(プロフ) - myrkとlcdの高校生設定で、友達から段々発展していくお話読んでみたいです！長編だと有難いです…！ (4月29日 3時) (レス) id: 4f1d6e068e (このIDを非表示/違反報告)
いと(プロフ) - ユカさん» リクエストありがとうございます！遠距離のお話好きなのでありがたいです(^^)笑 お時間かかりますが書かせていただきますのでよろしくお願いします！ (4月28日 15時) (レス) id: e04103a2be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いと | 作成日時：2024年3月6日 22時
