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外に出た瞬間に電話は切れてしまって、すぐにかけ直そうと履歴を確認する。
きっと彼だろうな、と思っていたら、そこに表示されていたのは"兎さん"の文字だった。
「………兎さん？」
兎さん、は彼の相方さんだ。何度か彼と3人でご飯に行ったり、私たちの家に遊びにきてくれたこともある。優しくて面白くて、私にとっても大切なひとだ。
電話をかけ直すと、2コールめで兎さんが出た。
あっAちゃぁん？というとぼけた声は、いつも通りだった。
「ごめんなぁ、こんな時間に」
「いえ大丈夫です、どうしました？」
「あのー…もしかしてやけど。堂前と喧嘩した？」
「あー………はい、今家出もしてて…」
「やっぱりなぁ！！！」
「ごめんなさい…なんか、ありました？」
兎さんは、それがさぁ、と半笑いで続けた。
「今日朝からテンションむっちゃ低くて。どうしたん体調悪いんかって訊いても、体調は悪くない、の一点張りで」
「あぁ…」
「で、今日結構大きいライブやったから打ち上げあったのに、堂前はすぐ帰るっていなくなって。でも、あとから"やっぱり行く"って来てさ」
私のために早く帰ってくれたのに、置き手紙を見つけたんだな、と察しがついた。
「で、来たはええけどやっぱりテンション終わっててさぁ。いつも以上に飲むペース早いから心配してたんやけど、最終的に"Aちゃんに会いたい"って泣き始めてさぁ！！」
兎さんは、やばいよなぁ、と大笑いしている。
こういう時に暗くなりすぎないところが、兎さんの良いところだとつくづく思う。
「最後はもう、辻と阪本に支えられながら帰って行ったわ。Aちゃんが家出してたんなら、全部が納得やな」
「すみません…早めに帰ります」
「早めどころか今すぐ帰ってあげてほしいかも」
兎さんが急に真剣な声になるからハッとした。
「終電はもうないから、タクシーでさ。頼むよ。今度美味しいご飯奢るから！」
「わかりました、今すぐ帰ります…あの、兎さん」
「ん？」
「ありがとうございます」
「へへっ、いやぁ、それほどでもないけどな！」
得意げに笑う兎さんにもう一度お礼を伝えて、電話を切った。
眠っている友人を起こすことは申し訳なかったけれど、起こして感謝を伝えた。
友人は眠そうに目を擦りながら、こうなるとは思ってたよ、と笑ってくれた。
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いと(プロフ) - あすさん» リクエストありがとうございます！設定承知いたしました(^^)だいぶお待たせしてしまうかと思いますが素敵なものが書けるように頑張りますのでよろしくお願いします！ (5月12日 13時) (
レス) id: e04103a2be (このIDを非表示/違反報告)
あす(プロフ) - リクエスト失礼いたします。krmさんで付き合っていて道中でkrm見かけて勇気出して声をかけにいこうとしたら隣には綺麗な女性いて自信をなくしてkrmさんから離れていこうとするのを引き止められるお話読んでみたいです。よろしくお願いいたします。 (5月12日 8時) (レス) id: 1458cfae01 (このIDを非表示/違反報告)
いと(プロフ) - 神楽さん» リクエストありがとうございます！高校生設定かしこまりました！誰オチでも大丈夫ですかね？(><)できるだけ長めのお話書けるように頑張ります(^^)！ (4月29日 12時) (レス) id: e04103a2be (このIDを非表示/違反報告)
神楽(プロフ) - myrkとlcdの高校生設定で、友達から段々発展していくお話読んでみたいです！長編だと有難いです…！ (4月29日 3時) (レス) id: 4f1d6e068e (このIDを非表示/違反報告)
いと(プロフ) - ユカさん» リクエストありがとうございます！遠距離のお話好きなのでありがたいです(^^)笑 お時間かかりますが書かせていただきますのでよろしくお願いします！ (4月28日 15時) (レス) id: e04103a2be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いと | 作成日時：2024年3月6日 22時
