私の元カレの三ツ谷くん

第2話○ ページ2

振られてから数ヶ月後ー…





桜が満開になるこの4月、
ついに私は高校生になった。




私はどのクラスになったのだろうと、
クラス分けの表が書いてある掲示板と睨めっこする。


すると突然背後から勢いよく私の肩を組む男が1人。



三ツ谷「同じクラスだな」




そう言って三ツ谷くんは私を見てにっこりと笑った。





…よりを戻したのかって？


戻していない。




けど別れた後も三ツ谷くんはこんな感じで私に絡んでくる。





あ「ちょっとやめてよ」




…そう言いながらも手を振り解けない自分がいた。



私はまだ三ツ谷くんを引きずっている






三ツ谷「そんな寂しいこと言うなって」


からかうような笑顔で私を見つめる。



その笑顔を見るたび、あの頃を変わらずドキドキしてしまう自分がいる。





でも、


いつまでも彼を引きずっているわけにはいかない。





私も早く新たに好きな人、あわよくば恋人を見つけなければ！！






あ「…三ツ谷くん、私、この高校生活に賭けてるの」

三ツ谷「は？」




あ「私、彼氏作るから！！絶対邪魔しないでよね！」




私はそう言ってその場を後にした。





いつまでも叶わない恋をしているわけにはいかない。



私の夢は大好きな人の隣でずっと笑っていること。
そして子供ができて幸せな家庭を築くの、









私はこの時知らなかった、


三ツ谷くんの表情が曇っていることに。

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