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第17話○ ページ17

次の日、いよいよ学校だ。


学校に着くと、
綾瀬くんの姿が見えた。

顔中、絆創膏だらけだけど、
昨日はあの後大丈夫だったのかな〜
なんて呑気に考える。



普通の子だったら恐怖なんだろうけど、
中学校の時、もっと怖い人たち見てきたから
なんだか度胸がついたらしい。



綾瀬くんは私を見ると、
怯えた表情でどこかに行ってしまった。



頭の上に?がいっぱいだった。

後々話を聞くと、
私の後ろでナホヤくんが綾瀬くんのことを見ていたらしい。

綾瀬くんはきっとナホヤくんに怯えてたんだな。






三ツ谷くんにきく!




そう決めてから
心臓がドキドキして



教室に入るのってこんなに勇気がいるっけ!?




と思いながら教室のドアの前に立つ。




勇気を振り絞って開けようとしたその時、
急に後ろから壁ドンされる。


驚いて振り向くと、
そこには三ツ谷くんがいた。



三ツ谷くんは口を尖らせ、
拗ねた表情をしている。





三ツ谷「昨日なんで連絡返さねぇんだよ」



その一言で、はっとする。
返信するのすっかり忘れてた。



「ごめん!」

三ツ谷「なんかあったかと思って心配した。元気そうでよかったけど」


そう言って三ツ谷くんは肩をおろした。


肩をおろしたかと思いきや、
思い出したかのように、さらに顔を近づける。



三ツ谷「昨日、綾瀬となんもなかったよな?」



三ツ谷くんは目を細めて私にきく。



あ「なにもなかった!」


私の表情のなにがいけなかったのか。
三ツ谷くんは間髪入れずに「嘘だ」と言った。




なんて答えよう。


そう思い戸惑っていると、
そこにナホヤくんが通りかかる。




ナホヤ「朝から盛ってんなあ」


その言葉に私と三ツ谷くんが同時に「はあ!?」と言う。

合わせないでよ、とお互い睨む。




ナホヤ「仲いいなあ。そういや昨日綾瀬がAをホテルに連れてこうとしたんだよなあ」



ナホヤくんの言葉にあせる私と
顔にわかりやすく怒りマークが入る三ツ谷くん。


なんであなたが怒ってるんですか…



三ツ谷「やっぱりあの後無理やりにでもAと帰ればよかった」



なんて小声で言っていたことを私は知らない。




ナホヤ「俺が蹴り飛ばしといた」



三ツ谷「おお、せんきゅ」

あ「なんで三ツ谷くんがお礼?」

三ツ谷「あ、いや。なんとなく」




…変なの。

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睦月 - はじめまして!小説読ませて頂きました。面白かったです(*^^*)続きが早く見たいです(笑) (2022年4月2日 21時) (レス) id: 3944e3eebe (このIDを非表示/違反報告)
みつ(プロフ) - 三ツ谷くんと同じくらいナオヤくん好きなので嬉しい展開、、、🥺続き気になりすぎます〜! (2021年10月10日 23時) (レス) id: 241391126f (このIDを非表示/違反報告)
常時眠い人 - じ、人類の不器用代表…どうなるんだろうw更新楽しみに待ってます (2021年9月23日 15時) (レス) @page18 id: 7c01fc8068 (このIDを非表示/違反報告)
うさ(プロフ) - 小川優さん» コメントありがとうございます!!そういっていただけて嬉しくて、私がニヤニヤしてしまいますニヤニヤしてしまいます!(笑)実はナホヤくんも好きで挟まれたいという願望から書き書きしてます!これからもよろしくお願いします! (2021年9月20日 19時) (レス) id: f8afc1b549 (このIDを非表示/違反報告)
小川優(プロフ) - ニヤニヤが止まらないです!笑笑 ナホヤ君がカッコ良すぎてツラい (2021年9月19日 13時) (レス) id: 1ba1957d47 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うさ | 作成日時:2021年9月7日 1時

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