ロボットと助言 ページ10
「連れ戻す…？」
そう繰り返し、鹿島くんをみやるとまったくわかっていない顔で首を傾げられた。
「端的に言うと返せってことなんだけど」
そう挑発気味に微笑まれ、うちの2年が黙っているわけもなく。
「ハ？？？別に取っとらんけど返す義理もないわ」
「せやなあ、こんないいリベロなかなか簡単には手放せんよな」
「あんたの一存でそんなころころ転校させんの可哀そうやろ」
3人にそう詰め寄られ及川さんは「ワー分かってたけど怖ーい」とたじろぐ。
その隙に解放された鹿島くんが私の方に駆け寄ってくる。
「なんかよくわかんないけど鹿島の意見はどうなの」
諦観を決め込んでいた角名くんがおもむろに口を開いた。
「ど、どうってそんな簡単に戻れるわけないですよ」
鹿島くんは慌てたようにそう返し私の背後に隠れるように回り込んだ。
おい私を盾にするな。
「あーそうじゃなくて。戻らなくていいのかって意味なんだけど」
「戻…？」
鹿島くんが息をのんだのがわかり振り向くと「こっこっちみちゃ駄目です！！」と顔を背けられた。
なんだその地味に傷つく反応は…！
「
その言葉に鹿島くんの体がぴくっと揺れた。
「なんで、言っちゃうんですか…」
「え、まさかのアタリ？」
「大当たりですよ…」
鹿島くんがむくれた顔でそう呟くのが背中越しにも伝わる。
「稲荷崎でプレーするのはめちゃめちゃ楽しい、けど、
あんなに嫌だって言ったくせにって思われると思うんですけど、みんなの顔見たら、
なんか青城のみんなと話したくなったっていうか」
帰りたくなったっていうか、
そう弱々しく漏らす鹿島くんの声は心なしか震えていた。
「ふーん、帰れば？」
「えっ」
「うん、帰る？」
「えっ！？」
信じられない、みたいな声でそう返されるが、私も角名くんも結構真面目に答えたつもりだ。
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結心(プロフ) - りおん。さん» ええ一気読み！めっちゃ嬉しいです…。更新頑張らせていただきますね〜〜！ (2021年2月28日 20時) (
レス) id: ae07f72a57 (このIDを非表示/違反報告)
りおん。(プロフ) - 一気読みしました！待ってます。 (2021年2月28日 17時) (レス) id: 5ba492e76b (このIDを非表示/違反報告)
結心 - ピさん» わわわ…素敵な感想ありがとうございます。銀島くんですかなるほど。もっとたくさんのキャラと絡ませられるよう頑張りますね〜〜！ (2021年2月26日 17時) (レス) id: ae07f72a57 (このIDを非表示/違反報告)
ピ(プロフ) - めっっっっちゃ好きです！銀島との絡みが欲しい (2020年12月26日 6時) (レス) id: 2fa8d35dd6 (このIDを非表示/違反報告)
結心 - レイカさん» わわわ…！優しい言葉をありがとうございます、！元気が出ました。更新、頑張らせてもらいますね (2020年10月10日 17時) (レス) id: ae07f72a57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：五百雀 x他1人 | 作成日時：2020年8月5日 17時
