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【NOside】



五条「A」


五条はAの目元にそっと指を当てて涙を拭い、そのまま頬に手を添えると顔を上げさせた。
真っ直ぐ彼女を見つめる瞳は優しさを感じさせる空色と凛とした蒼色をしている。


五条「Aが悩んでたこと気付いてあげられなくてごめん。ずっと一人で辛かったね」


Aはふるふると首を振り、頬に添えられている五条の手に触れた。


五条「ご両親に会えないのはAにとってすごく辛いことなんだよね。でも、僕は最強でも超能力者じゃないからAのすべてを理解したくても出来ないこともあるんだ。ごめんね」


小さく首を振り、Aは震える声で「そんなこと、ないよ…」と言った。
五条は彼女の瞼にキスをして優しく笑う。


五条「でも、Aの帰るところはここにあるよ」


Aは目を見開く。
流れていた涙が自然と止まった。


五条「僕がAの帰るところになるから、帰るところが無いなんて寂しいこと言わないで」

A「…悟…」

五条「僕だけじゃない。悠仁も恵もみんないる」

A「…うん」

五条「Aは一人じゃないよ」

A「うん…っ…」


閉じたAの瞳から涙が溢れ出す。
五条は彼女を抱き寄せて涙が伝う頬に口付けた。


.

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更紗和金(プロフ) - マリオットさん» 一気みしてくださったとは…とても嬉しいです。こちらこそこんな自己満足作品を読んでいただきありがとうございます! (2022年10月2日 18時) (レス) id: b1ab373c3f (このIDを非表示/違反報告)
マリオット - 一気みしました!!すごいです!この小説書いてくれてありがとうございます!! (2022年10月1日 11時) (レス) @page3 id: 4a1e7dbbbb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:更紗和金 | 作成日時:2022年9月25日 18時

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