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【五条side】



五条「げえっ、めちゃ混みじゃん」


まだ2日だし、多少混んでるとは思ったが…

まさかこんなにごった返してるとは。


家入「たぶん明日来てもこんなだろうから今日で済ませるぞ」

夏油「本堂は大日堂ってとこらしいよ」

五条「A、手離すなよ」

A「うん。ちゃんと握ってるよ」


傑と硝子は慣れてるのかスルスルと人混みに入っていく。
けどAに無理させるわけにいかねーし、見失ったら連絡とって後で合流すりゃいいだけの話。


A「わっ」

五条「大丈夫か?」

A「うん。突っ込んできた子供にぶつかっただけ」

五条「ガキはしゃーねーな」

A「本当にすごい人だね。硝子ちゃんにブーツ借りて良かったかも」

五条「脱げる心配もねえしな」

A「悟から貰った雪駄はまた今度履くね」

五条「それはデートしてくれるってこと?」

A「あ、そっか。そうだね」

五条「自覚なしか」


なんとか時間をかけて本堂に着いたが、やっぱり傑たちとははぐれたな。
とりあえず御参り済ませるか。


五条「Aの分のお金も入れるから」

A「ごめん、ありがとう」


一万円札を出して賽銭箱に入れた。


A「え、えっ!?一万円!?今一万円入れた!??」

五条「え?ダメ?」

A「ダメではないけど学生なんだし、そんなに出さなくても…」

五条「まあ入れちまったし、問題ねーならいいだろ」

A「お金持ち恐ろしい…」


手を合わせて拝む。

えーっと…Aとずっと一緒にいれますように。
つーか一緒にいるわ。違え。

傑と硝子とも一緒にいたいし、それは当たり前だし…えー?いざとなったら何を祈ればいいか…

……ああ。単純な話か。



Aと傑と硝子がいつまでも幸せでありますよーに。


.

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作者名:更紗和金 | 作成日時:2023年12月18日 21時

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