146 ページ6
【家入side】
あのバカ…着物一式買ったのはいいけどこの季節なんだから羽織かショールも一緒に買えよ。
変なとこ使えねーな。
家入「それだけじゃ寒いでしょ。私のショール貸す」
A「え…!?いやっ、平気平気!私暑がりだから!」
家入「ハイ嘘。痩せ我慢しない」
A「す…すみません…」
私の黒いショールとあと手袋も貸す。
手の大きさが同じで良かった。
A「着付けしてもらった上にショールと手袋まで…」
家入「実際帯しかやってないよ。手袋はもう一つあるし、風邪引いたら大変だからね」
A「ありがとう」
家入「雪駄あるけど、人が多くて大変だろうから私のブーツ履いて」ショートのレースアップ
A「何から何まですみません…」
服を着替えてAにブーツを手渡し、私も自分が履くエンジニアブーツを片手に部屋を出る。
共用スペースに戻ると五条と夏油はソファに座ってダラダラテレビを見ていた。
家入「お待たせ」
五条「おー」
夏油「A可愛いね」
五条「口説くな」
家入「五条、羽織かショールぐらい買っとけバカ」
A「硝子ちゃんに借りちゃった」
五条「あ」
途端に五条が大きく口を開けて立ち上がる。
そして何も言わず男子寮に走っていった。
家入「何事?」
夏油「さあ?忘れ物かな」
A「凄い速さで走ってったけど…」
夏油「A着物似合うね」
A「あ、ありがとう」
家入「また口説いてる」
.
230人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:更紗和金 | 作成日時:2023年12月18日 21時