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【Aside】
悟とグルメを巡ったり、通天閣に行ったり、最後は梅田に落ち着いて夕食を食べてからホテルにチェックインした。
五条「A意外と食えるよな。実は痩せの大食い?」
A「あー…不思議なことに今は空腹も満腹も感じないんだよね。呪いのせいかな?でも知らず知らずに太ったらヤだな…」
五条「…良いダイエット方法知ってる」
A「ふーん?聞かないでおく」
部屋に着いたら荷物を下ろしてとりあえずお互い入浴を済ませる。
備え付けの浴衣と羽織を着て、柔らかいソファでゆっくりクールダウン。
A「お風呂気持ち良かった〜」
五条「次は露天風呂付きの部屋にするか」
A「高いんじゃない?」
五条「ちょっと足すくらいだから大したことねーよ?」
御茶を飲みながらたわいもない会話をした後、テラスに出てみた。
階層が高いから風が少し強めだけど夜景がとても綺麗。
五条「あのさ」
A「うん」
五条「呪術師になりたいって件だけど」
あ、今来るか。
五条「正直、最初はこのまま俺たちに守られてて欲しいって思ってたりしてさ、Aの意見をすんなり受け入れようとはしなかった」
A「うん」
五条「けど、Aがやりたいと思うことを否定する自分にすごく腹が立って、俺のただのエゴでしかないって自分なりに認識した」
悟が私のことを大事にしてくれているのは分かる。
否定されるのも覚悟で言ったから。
五条「だから俺はAが呪術師になりたいって言うなら応援しようって考えることにした。その代わりAが自分で自分の身が守れるように俺が稽古をつける」
A「え!本当!?」
五条「え?あ、ああ」
A「やったあ!私頑張るね!」
前も悟に色々教えてもらったから嬉しい。
悟はやっぱり優しいな。
五条「…ただし条件があります」
A「なんで急に敬語?」
五条「今ここでキスしなさい」
A「絶対今思いついたでしょそれ」
貴方とこれからも一緒にいられる。
私にとってこれ以上ない幸せだ。
A「では、よろしくお願いします。五条先生?」
五条「待って、なんか目覚めそう」
A「うわ…」
────────────…
「おにーちゃん」
「どうした?律樹」
「こんどいっしょにいきたいとこあるの」
「どこだ?兄ちゃんが連れてってやる」
「んとね、ここからだととおい…」
「どこだ?」
「えとね!じゅじゅちゅこーとーせんもんがっこう!」
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作者名:更紗和金 | 作成日時:2023年12月18日 21時