ご対面3 ページ39
孤爪くんに連れて来てもらって、まず監督さんとコーチさんにご挨拶して、黒尾さんに集めてもらった選手の方々にご挨拶する。
『ということで、今日マネージャーとしてお世話になりますA Aです。2年です。よろしくお願いします！』
と頭を下げると、「お願いシャース！」と挨拶をしてくれる皆さん。
それから名簿をもらい、皆さんの顔と名前を一致させるため、黒尾さんに説明してもらう。他の皆さんはアップを取り始めた。
「で、あいつが灰羽リエーフな。高校からバレー始めたからまだ未熟だけど、センスと身長はあるからレギュラー入ってる。」
『ハーフですか？』
「そ。ロシアだっけかな。」
『へぇ。手足長いですね。羨ましい。』
THEモデル体系の彼を見ながら、名簿にロシアハーフ羨ましい、くそ。と無意識に書いてしまう。
「ブフォッ！！」
『あ。』
「Aちゃんおもしれぇな〜」
あいつらが気にいるのもわかるわ〜と笑う黒尾さんを、ぶすっと睨みつける。
「なに可愛い顔してんの？」
『睨んでるんですけど』
「誘われてんのかと思ったわ」
『そんな勘違いするの黒尾さんだけだと思います』
ニヤニヤしながら距離を詰めてくる黒尾さんに微動だにせず、その顔を見上げ続ける。
「……。もうちょっと照れてくんない？」
『何でですか？』
「自信なくすわー」
と苦笑いする黒尾さんに、首を傾げる。なぜ自信をなくすのだろうか。
『それだけイケメンなら自信なくす必要ないと思いますけど。』
「…なに、狙って言ってんのそれ。」
『事実を述べたまでです」
「はぁ…。恐ろしいわ〜。」
恐ろしいわ〜と言いながら私の頭を撫でる黒尾さんはよくわからない。
「ま、見ててよ。惚れさせて見せるからさ」
少し口角を上げたイケメンな顔でそう言ってアップに混ざりに行く黒尾さんにドキッとしていれば、猫又監督さんがニヤニヤこっちを見ているので真顔に戻る。うん、スルーしていこう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1136人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リン(プロフ) - コメント失礼します。かおりん大好きです (2023年5月7日 19時) (
レス) @page27 id: 72f42e8054 (このIDを非表示/違反報告)
みょーーー - タイトルで気になって読んでみたら、もう、一気に読み終わってしまいました！！すごいです、！続きも楽しみです！！！！！ (2020年4月17日 22時) (レス) id: f3cef27203 (このIDを非表示/違反報告)
狼 - 『お前が俺のマネージャーになれ』 のところで…ｽﾞｯｷｭﾝ (2020年4月6日 13時) (レス) id: 58dc9d80b9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぽぽん(プロフ) - モンブラン♪@塩キャラメルも美味しいよね！さん» コメントありがとうございます！そんな尊敬だなんて…！もったいないお言葉ありがとうございます！あああ！！猛…！！ありがとうございます！修正します！！感謝します！！ (2020年3月28日 15時) (レス) id: b02d9eef49 (このIDを非表示/違反報告)
モンブラン♪@塩キャラメルも美味しいよね！(プロフ) - 面白くてシリアスっぽいって.......！凄いです！尊敬です！！夢主ちゃん可愛い！！あ、あと、山本さんの名前が武虎になってます！猛虎だと思います！コメント失礼しました！！ (2020年3月28日 13時) (レス) id: 538cc2e76e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆぽぽん | 作成日時：2020年3月5日 13時
