リア恋、始めました【Yuto.t】

番外編3 ページ40

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___「なんで黙ってたの」




不機嫌です！と顔に書いてある龍我くんの前で優斗くんと並んで正座。


だってこれからも幼馴染という関係を継続すると決めたと言えど、


私を好きだと言ってくれた龍我くんには、


“ 優斗くんとお付き合いを始めました！ ” だなんて言いづらくて。




「ひどいよ、Aちゃんも優斗くんも、……俺のこと仲間外れにして！」


『ごめんね、龍我くん』


「最近遊びに来てくれなくなったしさあ、？」




確かに、最近は優斗くんと時間が合えば会っていたから、


すっかり龍我くんのお家にお邪魔する頻度は減っていた。


それに、龍我くんにき、キスされて気まずかったってのもある。




「彼氏が出来たから俺は用済みなの？！」


『龍我くんそんな言葉どこで覚えたの？！』


「藤井くんに借りた少女漫画！！面白かったからAちゃんにも読んでもらいたかった！！」


『ええ、そうなの？じゃあ今度また読みに来るね』


「うん、待ってるね」




と、まあ、こんな感じに喧嘩は終了。


私と龍我くんの喧嘩は割といつもこんな感じに、話題がそれてサラッと終わる。


後でちゃんと思い出したようにごめんね、って謝り合うけどね。




「……え？終わり？」




ずっと黙って聞いてた優斗くんが口を開いて、ぽかんとした顔で私達を見る。


そんな顔もかっこいい！……ダメダメ、うっとりしてたら龍我くんにジトっとした目で見られちゃう。




「俺、龍我に一発殴られるかと……」


「じゃあドリボで刺された仕返しも追加で殴る？」


「……遠慮します」




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