老いも若きも ページ29
…
それからというもの、藤井君の勉強に火がついたというか……
もう、全然会話しなかったね。
向こうが勉強に集中しすぎて、私は下宿先の老婆ぐらいな扱いだったわ
多分、同居してんのに会話するのがおはようとこれ食べていい?ぐらいだったから。
てか、私も藤井君のことただのアホだと思ってたからこんなふうにストイックに頑張れる人なんだなということを知ってなんていうか…胸アツ?激アツ?
的な感じになってきたわけよ。
私も、特にその間寂しかったとか言う訳でもないし、
私は私で仕事とかお見合いの準備とか色々してたし。
なんか、久々にネイルサロンとか行ったし、百貨店でいつもよりゼロが1個多い服買って
まぁ、なんだかんだ……楽しかったよね。
相手は、年収1000万……及ばずとも中々の優良物件だし。
……まぁ、こちらとしても色々と準備があるわけよ……
で、一ヶ月かけて色々してたの。
……
藤井『…な、な。』
『…はっ?なに?』
いやいや、おはよう以外に口聞いたのいつぶりだよ。
一瞬誰の声か分からなくなったし。
藤井『……俺、明日試験やわ』
『ん?なに。あ、そうだっけ。』
藤井『おん。』
なんで急に言ってきたんだろ
1907人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぷよ | 作成日時:2019年3月14日 23時