15話 ページ16
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部屋から出ると、ドア脇でBroooockさんが待っていた。
Br「じゃあいこ」
『あの…私、もう出ていきますので』
Br「…まぁ、それはちょっと待ってくんない？」
一瞬表情を消した彼は、
『……はい』
ついてきて、という彼の後ろを大人しくついていく。
階段を下っていくと、下の階から賑やかな声が聞こえてきた。
どうやら複数人いるらしい。ここはシェアハウスらしいから、ここに住んでいる人たちが集まってるのだろうか。
昨夜の黄色と緑色の男の人…きりやんさんとシャークんさんだっけ、二人の言葉を思い出す。
足取りが重くなってくる。
まさか警察に連れて行かれるのだろうか。それは避けたい。私はもう出て行くというのに、何をする気なのか。
?「あ、きたきた」
?「その子がAさん？」
リビングに入ると、一気に五人分の視線が集まった。
その勢いに驚いてしまって、前にいた大きな背中に咄嗟に隠れた。
?「あ、ごめん。びっくりさせちゃった？」
Br「Aちゃん、みんなここに住んでる人たちね。とりあえず座って？」
ここどうぞ、と言われて案内された席。いわゆる誕生日席というところ。渋りながらも一応着席した。
真向いにいる水色の瞳の男性が、興味深そうにこちらを見ていた。
Broooockさんは私のすぐ左横に、床に膝をついて長い腕をテーブルの上に出して組んだ。
このダイニングテーブルには六つの席しかない。おそらく、本当はこの席が彼の席なんだろう。
Br「一応紹介するね。左から、シャークん、スマイル、Nakamu、きりやん、きんときだよ。んでーみんなもう知ってるけど、Aちゃんね」
Nk「よろしくー」
Kn「よろしくね」
Sm「お前もう親しそうだな」
Br「えー？そう〜？」
Sh.Kr「……」
三者三様…いや五者五様？
私に関心があるような目で見てくる人もいれば、興味なさそうな人もいる。
昨夜顔を合わせたシャークんさん、きりやんさんの表情は硬いままだった。
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作者名：おやすみこ | 作成日時：2021年12月1日 0時
