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5話 ページ6
悪い悪いと謝りながら孤爪くんのところに行く黒尾先輩。
｢…夏明？｣
人見知りって言われてる孤爪くんが私の名前を覚えていたのに驚いた
『孤爪くん、こんばんわ。今から帰るの？』
｢うん。クロが少し待ってろっていうから…本当はもう少し早く帰れた。｣
『そうなんだ…』
｢まぁ、とりあえず帰るか｣
｢早く帰ろ。｣
『そ、そうですね』
｢そういえば、夏明は帰り道こっちか？｣
『いえ、逆方面です…』
｢そうか、時間も時間だし…気をつけて帰れよ？｣
『はい！ここから少し先に大通りがあるので大丈夫です！では、さよなら』
｢わりぃな、送ってけなくて。またな。｣
｢夏明、気をつけてね。また明日｣
二人の背中を見送って自宅への道へ進む。
【わりぃな、送れなくて】
時間が時間だったししょうがないと思ったけど
__送ってくれるつもりだったのかな
そうじゃなくてもそうだと思ってしまう自分がいた
かなり、重症なようだ。
続く
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