【HQ】恋の音【黒尾鉄朗】 (ページ4)

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3話ページ4

そんな事を話していると進路指導室に付いた。
中に入り書類を机の上に置く。

『ありがとうございました。』

｢いえいえ、差し入れ楽しみにしてるから。｣

『そんなに期待しないでくださいね…あ、名前伺ってもいいですか？』

｢3年の黒尾鉄朗だ。お前は？｣

『私は2年の夏明Aです。多分時間やばいので書類の仕分けは私がしておきますよ。部活に行ってください。』

｢もうこんな時間か…｣

『ここからは大丈夫です』

そう言うと

｢そうか、手伝えなくてごめんな｣

ポンポンと頭を撫でる先輩

＿＿ﾄｸﾝ

音が聞こえた。

『部活頑張ってください。』

｢おう、ありがとな｣

そう言って微笑む先輩

＿＿ﾄｸﾝ

その音は自分の身体からの音で

｢夏明も頑張れよ｣

『はい』

去り際に振り向いて言ってくる先輩

＿＿ﾄｸﾝ

私の胸のから聞こえてくるものだった

｢あ、そうそう、差し入れ忘れんなよ？楽しみにしてるから｣

『ｯ…はい』

少し意地悪にそして楽しそうにいう先輩

＿＿ﾄﾞｸﾝ

恋に落ちる音がした。