鬼になった私と鬼を妹にもつ貴方〈竈門炭治郎夢〉

1話 ページ1

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渇き。飢え。人間。食料。稀血


これは鬼にしか分からない感情。どれもが今まで人間だった私達を鬼へと変えていくモノだ。


そして、
これは本能。


お腹がすいたから食べる。(人間)


喉が渇くから何かを飲みたい(血)


鬼は古来より人間を襲い、それを食べてきた。






だが、

人間は大人しく殺されるだけでない。対抗する手段を考える。



考え、考え、鬼が嫌いな藤の花を見つけた。



鬼の首を落とす刃を見つけた。



鬼殺隊、そう名ずけられた人達

彼らは鬼を憎み、鬼を殺すために生み出された人たち。





私は元は人間。そして鬼殺隊【星柱】だった1人


鬼殺隊の中でも一番強かった。


一族が産屋敷に代々仕える血筋



そして現在は上弦の鬼【零】

無惨の右腕とも言われている









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「ひぃ…助けてっ…」

『んふふ…美味しそうな香りがするのね』

「うわあぁぁぁぁぁ…」




ぐしゃっと音と共にAは目の前にいた人間を切り裂いた。
沢山の血が噴き出し、人間が倒れた。





(ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい)






Aは男の死体に近寄って腕を持ち上げて口に運んだぐしゅっと音と共にAの口から沢山の血がボタボタと地面に流れ落ちる。(まずい…)

この男は暴行・殺人・窃盗・恐喝・沢山の罪を犯してきた男だった。

こうも落ちぶれた人間の血肉はまずい。
しかし…私にはやるべき事がある。


(A…)

(はい、お館様)

(本当にすまない、本当に…本当に…)




謝らないで下さい。お館様。
私は、貴方の指示に従います。
この身が滅びようとも、次の未来に必ず繋げます。




人間を食している私を鬼殺隊の皆はもう迎え入れてくれないだろう。



(鬼になり下がったんだ‼こいつは‼)

(俺たちの敵だ‼)

(俺達は‼鬼殺隊は‼必ずお前を殺す‼)









全てが終わったら



私の役目が終わったら…








皆の手で私を…









コロシテ…









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