参拾玖話 ページ42
るぅとside
なんで急にこんな陰の塊が…
しかも夜ならまだしも、こんな真昼にどうして…
愛馬から飛び降りて、走る。
これ以上は馬が危険だからね。
『唸れ、双扇子!』
『咲け、桜鎌!』
2人で走りながら言霊を召喚する。
うごめく黒鬼達を、風で切り裂いていく。
吹き飛ばしても、切り裂いても、黒鬼の数は一向に減らない。
元を潰さなきゃ意味がないんだ。
陰の塊をチラリと見る。なんか大きくなってない?
外出をしていた人達が悲鳴を上げながら逃げ惑っている。
パニックか…!こんな状態で全員を守り抜くのは厳しすぎる!元を潰しに行くしか無い!
る「さと兄!この黒鬼達を祓っても意味がありません!あの陰を潰せれば…っ!」
陰に近づくにつれて、黒鬼がどんどん強くなってくる。どうすれば…
さ「るぅと!俺を向こうに飛ばせるか!?」
さとみくんが3体の黒鬼を一気に倒してから言った。
この人強すぎでしょ。
る「できるけど…まさか、あれを1人で潰しに!?」
無茶苦茶だ。
いくらさとみくんでも危険すぎる。
何か他に方法があるはずだと思って考えてみても思いつかない。
さ「頼む!後で兄ちゃん達が来るまで堪えてくれ!」
る「わかりました。いきますよ、しっかり踏ん張ってくださいね」
そう言ってさとみくんを陰の塊めがけて吹き飛ばした。
さて、僕はここで黒鬼を祓いますか。
双扇子の片方の骨組みをバラして攻撃に特化させる。
る「来いよ、雑魚ども」
ニヤリと笑って挑発する。本当はすごく怖いけど。
それでも守りたいものがあるから。
震える手で双扇子を握りしめて、地獄みたいな光景が広がるそこに飛び込んでいった。
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スイートポテト丸 - ごりらさん» ありがとうございます!やっと構想が固まってきたので続編作りました!是非お楽しみください…! (2021年9月3日 23時) (レス) id: 6d2a01aefe (このIDを非表示/違反報告)
ごりら(プロフ) - わー!!!続編おめでとうございますー!!とっても楽しみです…!! (2021年9月2日 21時) (レス) id: 0c5c330aa8 (このIDを非表示/違反報告)
ごりら(プロフ) - スイートポテト丸さん» えっえっ!?!?すっごい嬉しいです…!うわぁ、、こんなことあるんですね…!良かったらもうひとつの方も…ふふ…。更新ありがとうございます! (2021年8月28日 21時) (レス) id: 0c5c330aa8 (このIDを非表示/違反報告)
スイートポテト丸 - ごりらさん» ご、ごりらさん…!あの、『帰国したら弟が組長になってた』見てます…!ヒョッ…ありがとうございます!更新頑張ります! (2021年8月27日 21時) (レス) id: 6464112a6c (このIDを非表示/違反報告)
スイートポテト丸 - MIRAIさん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけて何よりです!更新頑張ります! (2021年8月27日 21時) (レス) id: 6464112a6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スイートポテト丸 | 作成日時:2021年8月14日 0時